小沢一郎代表は31日、埼玉県比企郡ときがわ町を訪れ、松崎哲久・埼玉県第10区総支部長主催の「対話&バーべキュー」集会に参加。支持者の皆さんと交流するなかで、「国民の生活が第一」の政治の実現に向け、衆議院総選挙勝利へ全力を尽くす考えを改めて表明した。
会場に到着した小沢代表はまず、民主党による政権交代実現へ期待を寄せるとともに、小沢代表を一目見ようと集まった約400人の参加者の皆さんとなごやかに懇談。思い思いの席でバーベキューを味わう皆さんの間をまわって、握手し、記念撮影に収まり、日々の暮らしのなかでの思いや悩みを訴える声に耳を傾けた。
40分以上かけて皆さんと親身に触れ合った後、マイクを握った小沢代表は、前回の総選挙は小泉劇場という名が示す通り、大きな異常な雰囲気のなかで行われた選挙であったと振り返った。そのうえで、「小泉改革、小泉政治の結果、国民の政治がどうなったか」と参加者に疑問を投げかけ、小泉改革の犠牲者は結局、国民だったということが今になって皆さんがわかったのではないかと思うとの見方を示した。
また、「総理が変わっても同じ」と語った小沢代表は、小泉、安倍、福田と政権は変わったが、自民党政治は結局、国民の生活に一切目を向けない、国民生活を無視した政治手法、考え方であることに変わりがないと断じた。
「私たちは何としても、この国民の生活を無視した、現在の政治行政を変えなければならない」と訴えた小沢代表は、同時に「政治は多数決で決まるものであり、国民の皆さんの一票一票で決まるものである」と述べ、国民無視の政治をやめさせ、国民の皆さんの声を聞く政治を実現するために、何としても政権を変えなければならない力説した。
さらに、かつて日本は先進国中で最も平等、公平な社会と言われてきたが小泉政権下以降の政治によって格差が拡大し、中国・ロシア・米国などに次ぐ世界4位の格差の大きい社会となっている点に憂慮を示した。
これが現実だとした小沢代表は、「こんな政治を許していてはいけない」と改めて強調。国民の皆さんの力で、総選挙で政権を変えなくてはいけない。そのためには民主党候補に力を与えてほしいと要請。「私も一生懸命頑張るが、私ひとりではどうにもならない。多くの仲間をみなさんの手でつくってほしい」と訴えた。
松崎総支部長は、この行事は定例行事だと述べたうえで、「来年もぜひ、小沢総理に来ていただきたい」と表明。「国民の生活が第一」の政治の実現に自らも一員となって力を尽くしていく考えを力強く訴えた。
なお、会には高山智司衆議院議員、島田智哉子、行田邦子両参議院議員、五十嵐文彦・埼玉県第9区総支部長らも参加した。
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