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2002/03/11
【参院予算委】江田議員、鈴木氏の不当な外交介入について追及
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 民主党の江田五月議員は、11日の参議院予算委員会質疑で福山哲郎議員に続いて質問し、北方四島での診療所建設やディーゼル発電所建設問題、鈴木議員が友好議連会長職にあるアフリカのODA問題、ロシアからの水産物密輸疑惑をめぐって、鈴木議員による外務省への不当な圧力などを厳しく追及した。

 江田議員はまず、福山議員の質問との関連で「北方四島への支援は食料や人道に限られていたものが、診療所やディーゼル発電所建設までズルズルと拡大している。政策の変更があったのではないか」と質した。川口外相は「鈴木議員からの影響はあったと思う」「しかし、北方四島への支援のあり方に変更はない」と答え、鈴木議員と外務省の政策変更との関係については明言を避けた。

 また、四島への固定施設設置はロシアによる主権侵害の固定化につながらないかという疑問に対して、川口外相は「診療所やディーゼル発電所建設は、プロジェクトごとに口上書を取り交わしており、いかなる工事も両国の立場を害さないこととしている」とし、口上書により国益は担保されていると答弁。江田議員は「口上書を取り交わせばそれで日本の立場は害されないと言いきれるか」とさらに追及すると、外相は「(北方四島への支援は)好ましいものと言えない」ことを認めた。

 続いて鈴木議員が友好議連会長職にあるアフリカのODA問題について、江田議員は「鈴木議員が議連会長職にある16か国はフランス語圏。秘書のムルアカ氏の母国語もフランス語であり、鈴木議員とODAとの関係を調査すべきではないか」と質した。小田野アフリカ審議官は「99年2月の時点でムルアカ氏が公用旅券を所持していることを知り得たが、外務省としての対応は至らなかった」と陳謝。西田経済協力局長は「16か国のODAに関するものは72件あり、早急に提出する」と調査報告書の提出を明言した。

 ロシアからの水産物密輸疑惑について江田議員は、「密漁、密輸、ポートクリアランス(積み出し証明書)の偽造が行われている疑いがある」ことを指摘。武部農水相は「ポートクリアランスの発行が地方政府で行われているか確認中。現在、税関では写しをとることにしている」と答弁。福田官房長官から「速やかに事実解明に努める」との回答を引き出した。

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