平田健二参議院幹事長は9日午後、国会内で記者会見を行い、全力をあげて次期衆院選に取り組んでいく考えを改めて強調した。
平田幹事長は、昨日8日、小沢一郎代表の3選が決まったことに言及し、「来たるべき総選挙に向けてこれで戦う体制ができあがった。全力をあげて次期衆院選に取り組んでいきたい」と語った。
「わけても参議院の我々が次期衆院選の先頭に立って奮闘努力して政権奪取するという重要な役目を果たさなければならないと思っている」とも述べ、参院議員が一致団結して、衆院選の先頭に立つことを確認していくとした。
多数の候補者が名乗りをあげている自民党の総裁選びについては、「私たちから見れば、コップの中の争い。茶番だと見ている」と指摘。同時に、「ある人は本番の選挙のときの売り込みという姿も垣間見え、そういう方々が出て(いることを)、国民の皆さんは冷めた目で見ているのではないかと思う」と不快感を示した。
特に出馬表明した自民党総裁選候補者の主張について平田幹事長は、「国民の暮らし向き、この国をどうするかということを全く話していない」と問題視した。福田政権下において示された来年度予算は約86兆円規模で、税収50兆円程度であるなか、当然36兆円は赤字国債の発行に繋がるとの見方を示したうえで、「こうしたことをずっと続けてきた自民党政権は、本当に日本の暮らし、国民の暮らしを本気になって考えている政党なのか」と批判。医療や年金や介護など、国民にとって不安だらけの社会保障制度をどうするのかという議論を前面に出し、国民の皆さんの理解を得られるような総裁選挙であるべきところ、実際には「相変わらず、自分たちの派閥といった目先のことだけで、総裁選挙を争っているようにしか見えない」と指摘。
「国民不在の自民党の総裁選びと断言しておきたい。早く総裁が決まり、解散・総選挙が早期にあることを祈っている」と語り、民主党による「国民の生活が第一」の政治の実現に向け、早期の解散・総選挙を求めていく考えを強調した。
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