小沢一郎代表は15日午後、愛媛県松山市の沖に浮かぶ興居島で開催された「国民参加のマニフェスト作りIN愛媛」に参加し、時折り小雨の降る中集まっていただいた島民の方や、近隣の方たちおよそ40名と意見交換を行った。
小沢代表は冒頭のあいさつで、「私たち民主党は、昨年の参議院選挙の時にもマニフェスト、いわゆる国民の皆さんとの公約を作り、身近な生活の問題について、私たちの考え方を国民の皆さんに申し上げた」と述べ、衆議院選が近づく中、今回も皆さんの声を聞いて可能な限りその声を反映したものをマニフェストとしたいと話した。
さらに、小沢代表は、「政治というものは国民の生活をきちんとを守ることだ。国民の生活を守れないでは政治も何もない」と語り、これまで「生活が第一」ということを訴えてきたと述べたうえで、「最終的に皆さんとの約束を実行するためには、衆議院で多数を与えてもらわなくてはできない。是非、民主党の主張を理解して頂きたい」と次期総選挙での民主党への更なる支持を訴えた。
挨拶に続いて行われた意見交換で、「小泉政権の時の政策で格差が広がった。また、社会保障や年金などにお金がかかる。民主党として財源をどうするか聞きたい」との質問に小沢代表は、「今の予算は役所が作ったものである」とまず説明。民主党はまずムダなこと、役目が終わって必要もないのに計上され続けている予算の洗い出しから始めると述べ、そのうえで「民主党の主張することにつぎ込めば充分お金はある」と答え、そもそもの予算編成を根本から作り直す大改革を行うことで、必要な予算を確保することは十分に可能だとの考えを強調した。
また、政権を取ったら、公務員の意識改革を行うかとの質問には、「それは絶対に変えなくてはならない。防衛省などは一番上が道義心がなくなってしまった」と小沢代表は分析。「官僚機構の利益や利権が先になってしまう考えに汚染されている」として優先されるべきは本来国民であることを改めて指摘し、そうした点について徹底的な意識改革を行っていく意向を示した。
また、埋蔵金というものが霞が関にはあるが、是非、今度の選挙で勝って、それを農家や中小企業の再生にために有効に使ってほしいという要望も出され、小沢代表も是非その方向でいきたいとの方針を示した。
この日の座談会には、郡司彰(民主党農林漁業再生本部事務局長)、谷岡郁子、友近聡朗各参議院議員も参加し、住民らとの意見交換を行った。
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