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2008/09/23
総選挙勝利へ 秋田3議席獲得への決意示す  秋田県で菅直人代表代行
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 菅直人代表代行は23日午後、秋田市内で会見を行い、現職の、寺田学衆議院議員はもちろんのこと京野きみこ・第3区総支部長の議席獲得を何としても果たしたいとの意向を示し、推薦候補のいる第2区を含め、「秋田県の3つの選挙区で何としても自民党に打ち勝って議席を獲得したい」と、総選挙勝利への強い意志を表明した。

 また、第3区では京野総支部長とともに、ぶどう農家を訪れたことに言及し、「秋田の農業における可能性を十分に感じたところだ」と述べた。

 関連して記者団から「秋田は農業県。民主党政権では、農業をどう再生させるのか」との問いに菅代表代行は、「私自身、農業再生本部の本部長もつとめ数年前から農業再生プランの策定にもかかわってきた」と語ったうえで、昨年の参議院選挙でも柱になった農業者戸別所得補償制度を衆院選マニフェストにも盛り込むことになると紹介した。

 特にこの間、汚染米などの問題が取りざたされるなか、地産地消で、できるだけ日本でつくられたものが日本人の口に入っていく方が好ましいとより多くの人が痛感しているとの見方を示し、「そのことは次の選挙の大変大きなテーマだと思う」と菅代表代行は語った。

 加えて民主党は昨年春に林業再生プランも正式に発表したことを改めて明らかにしたうえで、「秋田は農業だけでなく林業も豊富な資源がある。林業は全国的にもそうだが、特に秋田県にとっては大きな政治的課題であり、わが党としても力を入れていきたい」と表明した。

 自民党総裁がやっと決まり、福田首相の政権投げ出し後に開会が遅れに遅れていた臨時国会が明日24日から始まることへの所見を求められたのに対しては、「多くの課題がありながら開かれなかったのは、言うまでもないが福田総理が無責任に投げ出したからで、そういった意味では麻生さんも幹事長として責任の一端はある」と指弾した。

 同時に臨時国会においては、汚染米、消された年金、リーマン・ブラザーズ破綻等に伴う世界的な金融危機などの問題に取り組んでいく意向を表明。特に「本会議のやりとりだけでは不十分。予算委員会で、補正予算も含めてしっかり議論すべきだと考えている」と語った。

 また、麻生・自民党新総裁の口から、衆院選を見据えて「小沢一郎対麻生」といった点を意識した発言ばかりが相次いでいる点を問われたのに対して菅代表代行は、「今の日本においてどういうことをしようかという発言がほとんどない」と分析し、まさに自民党存続のためだけに誕生した新総裁であることを裏付けるように民主党と戦うことが自分の役目だと象徴するような発言ばかりで、国民に向かってどういう課題を実行しようとしているのかというメッセージが何もなかったことを問題視した。

 その一方で3選を決めた小沢一郎代表の代表就任の所信表明では、かなり具体的に9項目の基本政策からロードマップまで詳細に示され、国民の皆さんがもつ「どんな政治を民主党は目指しているのか」という疑問に答えるものとなったと指摘した。

 さらに、自公両党が現時点で後期高齢者医療制度の見直しをほのめかし始めている点については、「この経緯はきわめて不透明だ」と分析した。これまで舛添厚生労働大臣が「この制度でいいんだ」と強調していたにもかかわらず、また、福田首相がまだ首相の座にあるにもかかわらず、公明党が総裁候補者段階だった麻生氏との話し合いでこれを言い出すことの理不尽さをまず指摘。同時に、内容がはっきりしないままであることから「選挙を前にして『変えるぞ、変えるぞ』と言いながら、ごまかす余地を残した発言ではないか」と述べ、予算委員会で中身をはっきりさせることが必要だとした。

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