民主党厚生労働部門・総務部門は25日午後、国会内で合同会議を開き、厚生年金記録の改ざん問題について、社会保険庁と厚生労働省からヒアリングした。
冒頭の挨拶で、山田正彦『次の内閣』ネクスト厚労相は、麻生内閣で留任した舛添厚労相の後期高齢者医療制度見直し発言について、厚労省の担当者は手直し程度だと説明するが、大臣の再任会見ではリフォームや改善としている点を指摘。まったく信用ならない政府の対応について、民主党が消された年金問題の全容解明も含め、国民の目に明らかにする考えを示した。
長妻昭ネクスト年金担当大臣は、厚生年金の脱退に際して必要な取締役会議事録のひな形が社会保険事務所により用意されていた問題に触れ、社保庁が事実を自ら認め、一緒に解決策を考える会議にしたいところだが、協力が得られない状況に苦言を呈した。
会議では、厚生年金記録の改ざん問題について前回要請した事項への回答を求めたほか、社保庁が行った「偽装脱退」に関する調査と加入期間の改ざんについて確認。新宿社会保険事務所が保有している各事業所の取締役会の議事録や、健康保険協会に処分歴のある71人が移行することについて見解を求めた。
会議の最後に原口一博ネクスト総務大臣は「記録改ざんの全容解明と被害者救済は、官僚任せにしていては、一向に進まない。政権交代を実現して、『政治の意志』によって解決することが必要だ」と述べ、新しい国民生活をつくる決意を表明した。
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