菅直人代表代行は25日夕、練馬区の西武池袋線練馬駅前において、木内たかたね・東京都第9区総支部長らとともに街頭遊説を行い、足を止め聞き入る支持者や市民に向けて、民主党へのさらなる支援、支持を訴えた。
菅代表代行は演説の冒頭に、「木内さんは、国際金融会社の中に席を置いて活躍してきた。この経験を活かして民主党の総支部長として活動してくれている」と木内総支部長を紹介した。
続いて菅代表代行は、汚染米は今の日本を象徴するものだとして、「この汚染米は国でないと輸入できない。それなのに農水省の(当時の)事務次官は農水省の責任ではないと言った。さらに(当時の)農水大臣も、騒ぐほどのことではないと言った」と、農水省の省益のみを守ることに躍起になっている自公の大臣の姿勢を問題視し、本来は「大臣は役所の代表ではない。国民の代表でなくてはならない」ときびしく批判した。
そして菅代表代行は、「今度の衆議院総選挙のテーマは、年金や後期高齢者医療制度、介護や汚染米など大きな課題があるが、しかし、これらの矛盾を一つ一つ解決していくには、官僚におんぶにだっこの政治の在り方を根本から変えなくてはならない」と強調した。そのうえで、「今度の選挙では、国の形を変えるか変えないかの大きな選択を皆さんにお願いすることになる」と述べ、選挙で変えることのできない官僚にすべてを任せる現在の自公政治ではなく、選挙で変えられる国会議員が責任を持って政治をする民主党政治へ転換していく必要性を指摘し、更なる支援を求めた。
続いて木内総支部長が演説を行い、年金や後期高齢者医療制度に加えて、汚染米の問題など目白押しになっている自民党政権についてふれ、「ちょっと苦しくなると1年間で2回も総理大臣が政権を投げ出す。我々国民は苦しくても生活を放り出すことはできない。こんな自民党に政治は任せられない」と、責任放棄の自民党政治を厳しく批判した。
木内総支部長はまた、「自民党はこの15年間、構造改革と騒いでいたが、何をしてくれたのか」と自民党の口先だけの改革を批判したうえで、「民主党が政権を取ったら、100人の国会議員を各省庁に送り込み、役所を束ねる」と話し、政治家主導で国民のための政治を行うことを強調し、民主党へのいっそうの支援、支持を訴えた。
この日の街頭遊説には、小川敏夫参議院議員をはじめ、多くの都議、市議らも駆けつけ、それぞれ民主党への支持を訴えた。
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