民主党の鳩山由紀夫代表は5日、東京都が埋め立て計画を進めている東京都江東区有明北地区の貯木場を訪れた。
この貯木場は、その広さから通称「十六万坪」ともいわれ、面積は約35ヘクタール。東京都の臨海副都心開発の一環として、宅地や商業地にするために、現在埋め立てのための浚渫工事が行われている。
午前6時30分過ぎから始まり、およそ2時間にわたった海上からの視察には、埋め立てに反対する「守る会」の人達や、釣り船業者の方々も多数参加。視察に合わせて約30隻の漁船による海上デモも行われた。船上で「守る会」世話人の鈴木康友さんは、「ここは、東京湾に生息する魚達の稚魚が育つ場所。ぜひ残して欲しい」と訴えた。
視察後の会見で鳩山代表は、「海の男と自負される石原都知事にこの海を見ていただき、周辺に未利用の土地が余っている状態で、新たな開発が必要なのかどうかよく考えていただきたい」と語り、「ハゼや小魚の最後の楽園をつぶすような無駄な公共事業を考え直して欲しい」と話した。
視察には、仙谷由人、佐藤謙一郎、前原誠司、金田誠一各衆院議員と、林ともじ、馬場裕子両都議会議員が参加した。
|