鳩山由紀夫幹事長は4日午前、福岡県宗像市内で古賀敬章・福岡県第4区総支部長とともに街頭演説を行い、「勇気をもって政治を変えよう」と政権交代の必要性を訴えた。
古賀総支部長は、消えた年金、消された年金、お年寄りいじめの後期高齢者医療制度、税金のムダ遣いなどの問題に言及。国土交通省をはじめ官僚による税金のムダ遣い、高級官僚の天下りなど、自民党の長期政権により政官業が癒着、政治が腐敗しているとの危機感を示し、「民主党政権で日本一新を」と呼びかけた。
汚染米の不正転用問題にも触れ、宗像でも学校給食に汚染米が使われていたと指摘。農林水産省、さらにはその天下り団体が関係したこともその一例だとして、「政権交代で官僚主導から国民主導の政治を実現し、税金を国民のために遣える仕組みをつくっていく」との決意を表明した。
空港からの移動中、壮大な山々を目にした鳩山幹事長は、地元の皆さんが自然を守り、故郷を大事にしていると感じたとその行動に謝意を示し、「市政、国政においても未来の子どもたちのために伝え、残さなければならないことと変えなければならないことがある」と切り出した。
そのうえで、「今、勇気をもって変えなければならないことは自民党の長期政権であり、忘れられてしまった国民の心を政治に取り戻すことだ」と述べ、自公政権を打破して民主党政権を確立し、政権交代を行うことが必要だと訴えた。
安倍、福田と自民党の首相が2代続けて政権を投げ出したことにもふれ、首相はもとより政治家に必要なビジョンと覚悟がないと批判した。そのうえで、民主党は代表質問で小沢代表が、マニフェストというかたちで目指す国のあるべき姿を示したと紹介、政治家、官僚に都合のいいように私物化する今の政治から国民の立場に立った政治に変革させるため、民主党への理解と支援をと求めた。
最後に「政治を変えるのは皆さんの勇気です」と明言。「今日のお天気のように日本を晴れ晴れとした国にしようではありませんか」と呼びかけると、集まった聴衆からは賛同の大きな拍手が沸き起こった。
鳩山幹事長は演説後、聴衆に囲まれ握手攻めにあい、写真を撮るなどして交流。「頑張って」「頼むから」「何としても政権交代の実現を」との声援を送られ、鳩山コールが響く中次の演説場所へと向かった。
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