鳩山由紀夫幹事長は10日午後、神奈川県海老名市の小田急・相鉄線海老名駅周辺でたちばな秀徳・神奈川県第13区総支部長とともに街頭演説を行い、政権交代で「国民の生活が第一」の政治を実現することを誓った。
「官僚任せの政治から政治家主導の国民のための政治に変えていく」と述べた鳩山幹事長は、政権交代の必要性を強調。たちばな総支部長が日々の選挙活動を通して地元の皆さんの声を聞き接点をつくってきたことを高く評価し、国民の思い、怒り、不満を受け止め政策に生かしていく政治家と霞が関の役所の中で政策をつくっている官僚と大きな違いだと指摘。その最たる例が後期高齢者医療制度であるとして、財源がないからといって医療費を削減し、本来聖域であるはずの社会保障費にメスを入れたことで病気になっても医者にかかれない人が出るなど、危機的状況に陥っていると憂えた。
さらに、汚染米事件、標準報酬月額の改ざんによる「消された年金」問題にも言及し、「政治家が政治を官僚に任せた結果、政官業の癒着の中で国民の将来の安心が奪われるようなことが平然と起こってしまったことに怒りを覚える」と、自公政権の在り方を厳しく批判。「民主党が政権を担うことで国民と一緒に政策をつくりたい」と語りかけるとともに「これは確かな未来を築くための皆さんの戦い」であるとして、国民のための政治を取り戻すため、政権交代の実現に向けて民主党への理解を求めた。
続いてマイクを握ったたちばな総支部長は、これまでに総支部内を4000キロ歩き、計1000回以上の街頭演説を行って、民主党の政策を訴えてきたと振り返り、その活動を通じて「今、大切なのは『国民の生活が第一』の政策を打ち出していくことである」と改めて痛感したと表明。昨年よりも2割高にもなっている食パンなど物価高騰の影響や年金への不安など人々が苦しむ姿を目の当たりにし、思いを強くしたと語った。
民主党では「国民の生活が第一」の政策のひとつとして、高速道路の無料化、揮発油税等の暫定税率の撤廃を掲げていると説明。運送費、物流コストを下げていきたいと語った。
最後に、民主党が政権を獲ったときには(1)後期高齢者医療制度の廃止、(2)年金制度の改革、(3)子ども手当支援――を実現していくと約束。「民主党に思いと未来を託してほしい」と訴え、演説を締めくくった。
なお、街頭演説には神奈川県選出の千葉景子、牧山ひろえ両参議院議員も参加した。
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