岡田克也副代表は11日夕、樋高剛・神奈川県第18区総支部長とともに、神奈川県川崎市溝の口駅頭において街頭遊説を行い、民主党の政策に理解をいただくとともに、自民党に変わり政権交代を成し遂げ、民主党政権を実現させてほしい、政権が変わることを恐れないで民主党に一度政権を任せてほしいと、足を止め熱心に聞き入る約500人の聴衆や支持者らに向けて力強く訴えた。
樋高総支部長は、(1)福祉の充実に取組む、(2)税金のムダ遣いをなくす、(3)子育てを支援する、――の3つの政策を重点政策として取り組んでいくと表明し、「民主党はこれらの政策を実現するために、いくらお金が掛かるのか、その財源の裏付けはどこから持ってくるのかなど、具体的に表明させていただいた」と語った。そのうえで、「自公政府は、例えば定額減税を提示しているが、財源はどうするのかといった具体的言及はしていない」と、口先ばかりの自公政権のバラマキ策を厳しく批判した。
さらに樋高総支部長は、(1)日本の食を守るとともに環境を考える、(2)地域の経済を活性化する、――との2つの提言も行い、汚染米に象徴されるようなに、食の安心が脅かされる状況を改善していくと訴えるとともに、中小企業への融資の円滑化などにより、地域経済を復活させていくとの方針も示した。
次にマイクを握った岡田副代表は、福田首相の辞任記者会見を見て腹が立ってきたと振り返り、その理由は2つあったとして、「なぜ辞めるのか何の説明も無かった」点、「辞めることに対して国民への謝罪が無かった」点だと話し、「日本国総理大臣は、日本国民の一人ひとりの生活と命に対し最終責任を負うものだと私は考えている。この重さが分かっていれば、あんないい加減な辞め方はしなかった」と指摘し、総理大臣としての覚悟の無い人が次々とその任に就くことを糾弾するとともに、そうした人物を総理に就任させた自民党の姿勢を厳しく批判した。
また、地球温暖化の問題についても言及した岡田副代表は、地球温暖化は人類共通の課題であるとした上で、「2050年までに温室効果ガスを世界全体で半分にしなくてはならない。福田総理はそれを閣議決定したが、予算委員会で麻生総理に質問した時、官僚の答弁書を慌てて捲る姿を見て、まったく関心がないことが分かった」と、世界的課題の環境問題に無関心な首相に大きな疑問符を付けた。
さらに岡田副代表は、道路特定財源の一般財源化、公務員制度改革を前進させたことなど、福田首相の時代に不充分ながらも、民主党の努力もあって前進できたこれらの政策も、麻生首相になって後退し始めたとも述べた。
そして岡田副代表は、「国民の選択で政権は変えられる。政権が変わることを恐れてはいけない。政治は国民一人ひとりが本気にならなくては変わらない」と話し、「皆さんの周りで、どうせ政治は誰がやっても変わらないと諦めている人はいませんか?一歩踏み出す勇気を持っていただきたい。今のままで皆さんの生活は守れるのですか?だったら政権を変えようじゃありませんか」と力強く呼びかけ、政権交代がいかに必要で、重要かを説き、その実現に向けて民主党への支持を訴えた。
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