鳩山代表を団長とする民主党訪中団が、12月11日から14日までの日程で中国を訪れた。
鳩山代表らは、今回の訪中で江沢民国家主席や温家宝副首相をはじめ、外交、軍、情報通信、台湾関係の要人と相次いで会談。鳩山代表は「東アジアに不戦共同体を作るため、日中両国がコモン・アジェンダに共同で取り組むべき」という未来志向のメッセージを伝え、率直な意見交換を行った。
また、13日には中国人民大学を訪れ、「日中コモン・アジェンダ時代を目指して」と題する講演を行い、その後中国人学生と活発に質疑応答を行った。また、中国中央テレビのトーク番組「チャイナ・レポート」に日本の政治家としては初めて出演し、日本の政治家の姿と考えを電波を通じて一般の中国人に伝えた。さらに、14日には北京郊外の中関村にある電機メーカーを訪問し、中国人企業家と意見交換したほか、現地にある日本企業との合弁工場を視察した。
事務長として同行した古川元久国際交流委員長は、今回の訪中について、「これまで日中間で深い人脈を築いてきた世代が一線から退いて、パイプが細くなっているのではないかとの問題意識があった。今回の訪問では次の時代の中国をリードしていく人たちと忌憚のない意見交換ができた。人間的な信頼関係が築けたのではないか。今回の訪中は大変大きな成果があった」と語っている。
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