輿石東参議院会長(代表代行)は16日午後、国会内で記者会見し、言行の一致しない麻生首相の態度を批判し、改めて早期の解散・総選挙を求めていく考えを明らかにした。
はじめに、同日行われた参議院予算委員会で、民主党が補正予算案に賛成して成立する予定であること、また、前田雄吉衆議院議員の離党について小沢代表および党3役が了承したことを報告した。
麻生首相の24〜25日に外遊し、26日に秋葉原で演説をするという一連の行動予定に触れ、それよりも「第2次補正をどうするのか、総合経済対策を国民にわかりやすく示すべきではないか」として、「言っていることとやっていることが違う。『麻生がやり抜く』とは何をどうやるのか」と、言行の一致しない姿勢を批判した。
また、昨夜発表された前田議員の離党について評価を求められると、「それは国民が評価すること」とした上で、「素早い対応で代表らしい決断だと思う。それがリーダーの素晴らしい条件のひとつ」と、麻生首相の優柔不断な態度とは違うことを語った。
テロ新法に関しては、「前回審議に時間をかけた理由は、この給油活動が国際貢献としてどれだけ効果があるのか、油の行き先も不明な点が多い、だからやめるべきだと主張したが、やめなかったから時間がかかった」と説明。そのうえで「今もその方針はなんら変わっていない。今回同じ法案を出してくるわけだから、問題点はもう議論するに及ばない。争点もはっきりしている。それに時間をかけることこそ、政治空白になる」と理路整然と述べた。
解散・総選挙の時期について、与党からも11月末投票の声が強まっているとの指摘については、「麻生首相に聞いてみないとわからない」としながらも、「早期解散の障害となっている(と言われていた)補正予算とテロ新法に明確に答えを出したら、さっさと解散をしなさいと、私は本会議でも主張した。11月30日投票なら公明党も納得するのではないか」と答えた。
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