菅直人代表代行は19日午後、神奈川県小田原市の報徳二宮神社を、神山洋介・神奈川県第17区総支部長と共に訪れ、草山昭宮司の案内で境内と報徳博物館を見学し、今に通じる二宮尊徳の考え方やその思想について意見交換を行った。
菅代表代行は、見学後、記者から小田原市として、沈んだ感じがあるが、活性化するにはどうしたらいいかとの質問に、「この地(小田原に)は歴史がある。北条早雲やその後(北条氏の興亡)の歴史や、また二宮尊徳翁の生まれたところでもある」と述べ、地域の活性化を考える時に、歴史というものを生かした中でいろいろな形が考えられると話した上で、「同じような個性の無い街が全国で増えている。小田原は小田原らしい個性を持った街で活力を大いに発揮してほしい」と答えた。さらに「個性があると同時に、(他の神奈川県の地域に比べ)東京から独立しているので、その独立した良さをより生かすことができればいい」との感想も述べた。
また菅代表代行は、近く衆議院選挙が行われると言われているが、今後どのように活動していくのかとの問いに、「自民党は、この5年、10年、(問題となってきた)官僚の間違いを正すことのできない体質である。官僚任せの政治を、二宮尊徳翁の教えではないが、自らの力で努力して変えていくという考え方を持った政治に変えていく必要がある。自民党の官僚お任せ政治を変えるには政権交代が必要である」と答え、政権交代を目指して活動していくとの方針を強調した。
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