鳩山由紀夫幹事長は20日午後、大阪市内4カ所を回り、熊田あつし・大阪第1区総支部長、はぎはら仁・同2区総支部長らとともに街頭演説を開催した。
はぎはら総支部長は、「国民の生活が第一」という当たり前の政治ができなくなっているのが今の政府・与党であると厳しく非難。自民党政治は今や時代に合わなくなっているとして、50年以上も前にできた法律に基づき、ガソリン暫定税率を含む道路特定財源として5兆数千億のお金を毎年全国にばらまく一方で、財源不足を解消するために後期高齢者医療制度をつくり、お年寄りに負担を強いるその政治姿勢を問題視した。
普通の家庭では当たり前の「やりくり」が、苦労を知らない二世議員ばかりの自民党では、「そんな当たり前のこともできていない」と述べ、財源が足りないからと次々に重い負担を強いる政府・与党はまた、官僚との癒着や馴れ合いのなか、自浄能力もないと批判。「もうこれ以上、自公政権に政治を任せていてはいけない。我々とともに政権交代して、生活に政治を取り戻そう。新しい一歩を踏み出そう」と熱く訴えた。
熊田総支部長とともに商店街を歩いた鳩山幹事長は、訪れを待ちわびた地元の方々から次々に「政権交代頼むで!」「期待してるで!」「くらし何とかしてや!」と声をかけられ、民主党への期待の大きさを実感。街頭演説では、「景気が悪い。何とかしてほしい」といった商店街の方々からの声を紹介し、日本の景気が悪くなってきていることを肌で感じたと話した。
そのうえで、福田首相から麻生首相へと交代し「まずは景気対策だ」と主張しているにも係らず、景気が良くなっているとは思えないと指摘。「特に今回は補正予算を景気対策の中心に位置づけているが、私は景気対策になっているとは思えない。民主党も政府・与党に対策を講じるよう働きかけているが政府には全く届かない」と述べた。国民からは大きな支持を得たガソリン税の暫定税率撤廃を例に、「政府の感覚は、国民の感覚とは全く違う」と指弾。国民のための政治を取り戻すためには政権交代が必要であると訴え、民主党への理解と支援を求めた。
熊田総支部長は、「自民党政権の下で私たちの暮らしは踏みにじられてきた」として「消えた年金記録に象徴される、税金の杜撰な管理体制を指摘。「道路財源の問題で明らかになったように税金のムダ遣いはなくならない」と述べ、その一方で「お金が足りないといって後期高齢者医療制度やガソリン暫定税率のような負担の押し付けを次から次へ行ってくる」と政府・与党の国民生活を省みない政治姿勢を痛烈に批判した。「こんな政治はもう終わりにしましょう!」と呼びかけ、「あなたの声で暮らしをつくりたい、この思いで、『国民の生活が第一』の政治を皆さんとともに築いていきます」と政権交代実現に向けて力強く決意を語った。
演説会には西脇邦雄大阪府議会議員も参加し、一丸となってくらしを守るために戦っていく決意を述べ、街頭演説会を終了した。
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