鳩山由紀夫幹事長は26日、和歌山県海南市を訪れ、阪口直人・和歌山県第2区総支部長とともに、約550人が出迎えたJR海南駅で演説。また、周辺の商店街を訪問し、みなさんと対話し、握手を交わした。
演説会では、まず阪口総支部長がマイクを持ち、政権交代の一番の意義は税金の使い方を抜本的に変えることにあると力説。「本来、国民の生活を守るべき政治が、生活を苦しめている。この状況を解決するには、政権交代しかない。民主党は、212兆円の予算を全面的に組み替え、医療や年金など、私たちの生活を守るための政策に優先的に配分する」と述べ、政権交代への理解を訴えた。
また、「和歌山2区には世界遺産の高野山があり、宗教上のさまざまな違いを受け入れて平和を守ってきた高い精神文化がある」と説明。そのうえで、「この地域の農村風景の豊かさは、大きな価値を持っており、小規模農家が安心して営めるように戸別所得補償制度を実現して、農業と農村文化を守ることで農村観光の開発にも力を入れる」と力説。空海の教えを通して平和、環境のメッセージを発信し、農村観光を活性化することで、国内外から多くの観光客を呼ぶことも可能だとの認識を示した。
続いて演説に立った鳩山幹事長は、「今こそ政権交代を行って政官業の癒着を壊さなくてはならない。保守王国と言われてきた和歌山においても、皆さんの意識の変化を強く感じる」と述べた。そのうえで、「自公政権が官僚に政策を丸投げしてきたことで、国民の声を聞かない官僚主導の政治がまかり通ってしまった」と断定。「命より道路の自民党ではなく、道路より命を大切にする民主党へのご支援を!」と訴えた。
また、麻生総理が進めている経済対策は、将来にツケを残す政策であり、本質的な景気対策にはならないと批判。税金の使い方を抜本的に変える政権交代こそ最大の景気対策であるとの考えを改めて強調し、次の衆議院選挙では、和歌山から日本を変えようと訴えた。
雨の中、駅頭に集まった聴衆は大きな拍手と歓声で応え、街頭演説は大きな熱気の中で終了した。
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