輿石東参院議員会長は、麻生首相の追加経済対策の発表会見を受け、30日夜国会内で会見し、「これではますます国民はイライラ、不安が増すだけ」と切り捨て、また、「何のための総理会見だったのか。すべて明らかになっていた内容」と、何ら目新しいことが示されない無意味な会見であったと批判した。
輿石会長は、第2次補正予算案を出すかどうかもまだ決められていないことも挙げ、「この程度のリーダーシップで金融危機を救えるのか」と一国の首相としての資質に疑問を呈した。
解散時期についての記者の質問に、「選挙をしても政治空白でないというのなら解散すべき」と改めて衆院の解散を求めた。
また、経済対策の実効性についての質問に、「各家庭に6万円、地方に道路財源から1兆円、中小企業対策に30兆円。しかも赤字国債を発行せずに。そんなマジックみたいなことができるのか」として、経済への実効性以前に、対策の実現そのものが疑問だとした。
そのうえで、参院の各委員会で各大臣に実行可能かどうか、質問してみたいと付け加えた。
さらに、今後の国会対応についての質問に、「国民のためになる第2次補正なら堂々と出せばいい。我々は審議する。出すかどうか分からないものに協力するかどうかは言えない」と答えた。
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