鳩山由紀夫幹事長は1日午後、千葉駅東口で行われた演説会で千葉県第1区総支部長の田嶋要衆議院議員とともに、600名の聴衆の前で民主党政権実現を訴えた。
田嶋議員は、まず自身の初めての衆議院選挙の6年前から今まで訴え続けていることが政権交代であることにふれ、政権交代が実現しない限り、21世紀の本当の日本の新しい国づくりはスタートラインにすら立てないのだと訴えた。「この間の政治の流れで生活が良くなっただろうか」と問いかけ、他国では当然である政権交代がなされなければ、良くならないとの認識を示した。
また、田嶋議員は、「民主党政権で100パーセント安心ということではない。民主党にも足りないところはある、しかし日本の現状に目を向けてもらいたい」と訴え、今この日本で起こっていることのほぼすべてが、同じ政党がずっと政権を担ってきたことによるものだと指摘。「だからこそ権力の座についたことのない民主党に政治を行わせる必要がある」と力説し、政策で政党を選ぶ新しい政治のステージに日本がようやく立とうとしていると聴衆に説明した。
続いて、鳩山幹事長はまず自身が4世議員ではあるが、選挙地盤を受け継いでいないことにふれつつ、同じ選挙区から子どもに「世襲」することは、ひ弱な政治家を生むことに繋がると指摘し、自民党に多いこのような世襲を批判した。
また、政府が発表した「定額給付金」について、選挙目当てのバラマキではないかと訴え、すでに政権末期症状が出ていると指摘した。その上で、民主党が掲げる月額2万6000円を支給する子ども手当こそがこの国の少子化対策において必要であり、そこに民主党の考え方と、選挙を前に何でもやってしまおうという自公政権の違いを認めてほしいと訴えた。
そして、政府が民主党案の真似をしたような高速道路休日値下げに関しても言及し、「地域で頑張っている企業などを応援したい民主党と、真似たようだが考え方がまるで違う政権与党案である」と指摘。こうしたいい加減なバラマキ断行を宣言する政府は、結局は十分な財源確保に至らず、だからこその3年後の消費税増税発言であると鳩山幹事長は分析し、選挙に勝てば増税することになると改めて指摘し、このような自公政権をやめさせなければならないと力説した。
最後に鳩山幹事長は、民主党が訴えている予算の組み替え、暫定税率の廃止、子ども手当、農業者戸別所得補償制度、天下りの廃止の必要性を改めて主張。その財源をマニフェストに明記し、小沢一郎代表の下で革命的改革を実現するため、道路より命を大切にする政治のため、民主党を軸にした国民政権を確立したいと訴え、聴衆にもその政権交代への勇気を持ってほしいと語り、演説を締めくくった。
なお、今回の街頭演説会には、民主党千葉県連代表の長浜博行参議院議員、広中和歌子、加賀谷健両参議院議員、その他の河野俊紀千葉県議会議員らが参加した。
|