輿石東参院議員会長は、6日午後の定例記者会見で、記者の質問に答え、参院外交防衛委員会での田母神前航空幕僚長の参考人招致の際に、麻生首相、中曽根外務大臣、浜田防衛大臣が出席し、見解を明らかにすることは当然だとの見解を示した。
輿石会長は、田母神前航空幕僚長の見解を委員会で質し、そのうえで自衛隊の最高指揮官としての首相が、歴代の政府が守ってきた「村山談話」について、同様の見解かどうか、委員会において首相に問い質すのは当然だとした。
また、参考人招致について、「原則は全会一致で、それが望ましい。しかし、ことは、外交防衛の基本に関わることであり、国民の知る権利に関わることである」として、多数決による参考人招致もあり得るとした。
さらに、今後の国会について、補給支援法案、金融機能強化法改正案、第2次補正予算案が焦点だとしたうえで、補正予算をこの国会中に提出してくるかという点、現在でも2兆円の給付金の支給対象に関して閣内不一致であること、補正予算の提出時期でも一致していないことなどを指摘し、「我々は選挙向けのバラマキだと批判しているが、国民からもそう見えたら、麻生内閣は崩壊するでしょう。そうならないことをお祈りする」と、政府・与党の迷走ぶりを皮肉った。
最後に、審議拒否はしない、採決を引き延ばししない、時期が来れば採決する、との基本的スタンスには何ら変わらないと表明した。
|