小沢一郎代表は21日午後、青森県弘前市内にある青森県第4区公認候補予定者・津島恭一氏の事務所を訪れ、津島氏をはじめスタッフに激励の言葉を寄せた。
小沢代表ははじめに、「弱肉強食、競争原理、市場主義、弱い者は去れと、そういうようなやり方は、もはや政治ではない」と、自公政治のあり方を厳しく批判。こうした政治の大転換、政治行政の本当の改革を実現しなくてはいけないとの考えを示し、政権交代の必要性を訴えた。また、「改革」という言葉を最初に唱えたのは小沢代表であったことにもふれ、小泉元首相がこの言葉を連発、自民党をぶっ壊してでも改革をすると言って人気を博したと改めて紹介。
そして小沢代表は、小泉元首相がぶっ壊したのは自民党ではなく、国民生活、日本であるとの認識を示し、「このあやまった政治を変えなくてはいけない。来るべき総選挙に、自らの政治生命全てを懸けて最後のご奉公のつもりで頑張っていく」と強い意志を語った。
小沢代表はまた、「この地域も旧来自民党の支持基盤の強いところであった」としたうえで、昨年の参院選挙においても自民党政治に対する大きな批判が、民主党の新人、平山議員の勝利につながったと分析。全国各地で自民党支持者層から「自民党を支持してきた我々を切り捨てるのか、見棄てるのかという強い怒りの声が渦巻いている」との見解を述べた。さらに、地方に限らず東京においても格差が拡大、景気が悪化する中で、大企業でも非正規、アルバイト社員の解雇が始まっていると指摘し、「こんな政治を許しておけないし、こんな社会は絶対建て直さなければいけないというのが私どもの信念であり、政治の目標だ」と表明。「政治は皆さんの一票一票で変える以外に方法はない」と呼びかけ、国民の皆さんには切実な気持ちを一票にこめる形で政治を変え、生活を変えるために一票を行使してほしいと求めた。
解散・総選挙の時期については、遠のいたとは思わないとの認識を明示。その場その場で軽はずみに発言しておきながら、周囲から指摘を受けるとすぐに訂正する麻生首相の一連の言動について、「これほど総理大臣の言が軽いことは未だかつてなかった。日本の政治を任せていくわけにはいかない」と怒りをにじませた。
そのうえで、今後、暮れに向けて景気はますます悪くなると指摘されるなか、国民の皆さんの間から、「こんな内閣、こんな政府で良いのか、審判を仰げ」という声が必ず大きくなると分析。それに対して政府・自民党も抗しきれない状況に近いうちに陥るだろうとの見通しを示した小沢代表は、事務所スタッフに対し、来るべき解散・総選挙での民主党勝利に向けて一層の奮闘をと激励した。
|