衆議院議院運営委員会で20日午後、野党が12日に提出した鈴木議員に対する議員辞職勧告決議案が審議入りした。民主党はじめ野党4党は決議案を議運委でたなざらしにせず、すみやかに本会議に上程することを求めて委員会質疑打ち切りの動議を提出したが、与党3党の反対により、この動議は否決された。
この日は午前11時から衆議院の議院運営委員会の理事会が行われ、午後1時から委員会を開催。民主党の高木義明議運委理事が同決議案の趣旨説明を行った。高木理事は、「疑惑は、外務省に関わる問題にとどまらず、次から次へと明らかになり多岐にわたっている。本来ならば自ら進んで議員辞職すべきところ、疑惑に対して何ら反省の意を表さず、事実を明らかにしようとしないことは到底、看過できない」として鈴木議員の辞職を求めた。
これに対して与党3党は、「本決議案は国会議員の身分を保証する憲法に反する」「個々の信念に基づいて自由に行動できるとする国会議員の立場を揺るがし、ひいては議会制民主主義の根幹を揺るがすことになりかねない」などときわめて的外れな理由を挙げて、動議に反対した。
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