鳩山由紀夫幹事長は29日夕、倉敷市内で岡山県第4区の柚木みちよし衆議院議員と街頭に立ち、国民との約束を守らない首相を厳しく追及して解散・総選挙に追い込む考えを示したうえ、政権交代によって税金の使い道を変えようと訴えた。
柚木議員は、政権が代われば税金の使い道をすぐにでも変えることができると指摘。これまで官僚の天下り先に使われてきたお金を子育て支援や年金・医療・介護の財源に変えて、税金を納める皆さんが納得のいく形にすることと、約束した政策をいつまでに実行するかという具体的なタイムスケジュールを含めたマニフェスト型の選挙を続けていくことを、『政権チェンジ』の先に必ず実現すると語った。
さらに柚木議員は「年末に麻生政権がひとつの大きな山場を迎える」として、岡山県連では年明けの冒頭解散や1月末解散なども十分ありえると想定していると語った。「政権チェンジ、国民生活が第一」という垂れ幕を事務所に掲げたことにも触れて、「国民の皆さん方の生活実感を国会に届ける」と決意を力強く述べた。
鳩山幹事長は、委員会質疑や党活動などにおいて医師不足や後期高齢者医療制度の問題など厚生労働の分野に関して、国民の皆さん方の立場から厳しく政権を追及する柚木議員の姿を紹介したうえ、前日に行われた党首討論に言及。「まるで理由にならないことを言って、2次補正予算を出さない。国民に対する約束を守らない総理という姿が浮かび上がった」と分析した。
「1次補正の出来が悪かったので組んでいる最中から2次補正が必要だと政府は認めており、10月の(30日、景気対策の)発表になった」と追加経済対策を示した麻生首相の10月30日の会見に関しても指摘し、税収が下がるために組まねばならない減額補正と、2次補正を一緒に出すためだという説明についても、減額補正は後回しにできるものだと明かした。
「景気対策が大事で選挙を先送りするなら、早く2次補正予算を国民の皆さんの前に提示しなければウソだ」として、12月の解散・総選挙を実施すればよいという小沢代表の提案も拒否した首相の姿勢を問題視した。
鳩山幹事長は「景気対策を今こそ急がなければならない」と強調し、党が緊急経済対策について提案の準備を進めていると紹介。国民の皆さんと一緒になって行動していく政権を運営する決意を改めて表明して、党への支持を求めた。
幹事長はこの後、「柚木みちよしを押し上げる『おなごがもの申す会in倉敷』」に出席して、民主党への一層の支援を求めた。
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