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2008/12/02
日本唯一の資源・森林は国が施策を講じて守るべき 森林・林業振興全国大会で幹事長
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 鳩山由紀夫幹事長は2日、「森林・林業・山村の再生実現と国産材の復活」と銘打って全国森林組合連合会と日本造林協会の共催で都内で行われた「森林・林業振興全国大会」に出席し、来賓挨拶を行った。

 「民主党にまでご挨拶をさせていただく機会をいただいたことに心から感謝する」と語って、会場の笑いを誘ったうえで鳩山幹事長は、森林・林業にはフォローの風が吹いているという話があったが、と前置き。同感するとの認識を示しつつも、「しかし、日本で唯一・最大の資源が森林であり、それを業とするのが林業であることは言を待たない。その皆様方の森林・林業が、必ずしも皆様方の思い通りに経営などが立ち行かないのも事実である」と指摘した。

 そのうえで鳩山幹事長は、「民主党が林業再生プランというものを作らせてもらった」と語り、20〜22%に下がっているという木材自給率の向上にむけ、民主党は「そこに加速度をかける必要がある」との考えのもと、50%まで自給率を高めることに目標を設定してと解説した。「フォローの風があるときに、そのフォローの風に乗せていくための国としての大きな政策が今こそ必要なときではないかと思っている」とも語った。

 同時に「私たちは農業や畜産、酪農などに対して、戸別所得補償制度の創設を提案している。同じように、森林・林業に対しても直接支払い制度というものを創設したいと考えている」と重ねて訴え、その実現には1000億円程度の予算が必要であるとも指摘した。そのうえで「森林整備にお金をかけるのは当然ではないか」と強調し、「あまりにも今までは低すぎたということが問題だと思っている。経営が成り立っていけるようにするため、何らかの施策として直接支払い制度を、森林・林業をしっかりと整備・管理をしていただける方々のために創設をすることをご提案を申し上げたい」と力説した。

 また、放置林の対応については「それを団地化して、森林組合の方々にしっかりと管理をしていただく、そのことに対して、自治体や国が支援の策を述べさせていただくことも当然」と提案した。

 さらに、現在は地球環境時代だという考えに立脚し、木質のバイオマスに注目すべきだとも指摘し、「新たな産業として大きなうねりを見せている。このようなものにも大きな光を当てていくことも、国として大事なことだ」と語った。

 最後に幹事長は「自民党だ、民主党だということではなくて、一番大事なことは森林・林業という日本で最大の資源をいかにして国益のなかで守らせていただくかということ」だと強調。「民主党としても自民党に負けずに、いや自民党を凌駕するぐらいの施策を打ち出していきながら、互いに競い合うことが重要だと思っている」と述べ、積極的に政策を提案して行くと宣言し、挨拶を締めくくった。

 なお、大会には玄葉光一郎、近藤洋介両衆院議員、参院農林水産委員会理事の平野達男、主濱了両議員、同委員会委員の一川保夫、金子恵美各議員らが参加した。

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