青森県第4区総支部が主催する時局講演会が11月30日、弘前市の弘前文化センターで開かれ、岡田克也副代表や津島恭一・青森県第4区総支部長が、集まった約500人の支持者に「自民党政治は限界にきており、国民の生活を守るには政治を変える勇気が必要」と強調し、次期衆院選での政権交代実現に向けて支援を訴えた。
時局講演会には岡田副代表、津島総支部長、下田敦子参院議員、平山幸司参院議員ら党関係者が出席した。
はじめに津島総支部長があいさつに立ち、「10月までは国民新党県支部長だったが、国民新党と民主党が次の政権に向けた政策協議、政権交代のための全国にわたる選挙協力について議論し、協議を重ねた結果、民主党入りの打診があった。最終的には国民新党の綿貫代表が気持ちよく私を送り出し、それを受けて民主党の小沢代表も快く受け入れていただいた」と4区公認に至った経緯を報告した。
この中で、「この一年の間、地元選出の下田先生にいろんな意味でご指導や励ましをいただいた。4区で公認をいただいたのはいろいろな方々の政権交代にかける思いの結果であり、ありがたく、また皆様の期待にこたえるためにも必死の思いで勝ち上がらなければならないと思っている」と決意をにじませた。
また、現在の日本の政治の現状に対し、「いわゆる小泉劇場から3年たったが、暮らしは豊かになったのか。津軽は元気になったのか。残念ながら両方とも違う。3年前から小泉政治の行き着くところは地方の切り捨て、農業の切捨て、弱い人の切り捨てにつながると訴えてきたが、まさしくその通りの社会になってしまったのではないか」と指摘。「小泉政治の流れを断ち切るためには政権交代こそが一番の近道。そのために全力で先頭を走っていく」と強く訴えた。
具体的な政策としては、年金や後期高齢者医療制度など社会保障の問題や郵政民営化法の見直しなどを訴えながら、(1)衆議院の中選挙区制移行による国会議員の定数削減(2)天下りやムダな役所の即刻廃止(3)農家の戸別所得補償制度の創設――の3つを具体的に提案。「民主党を中心とした政権を実現させていただき、これらの政策を実行していくことこそが日本の、また地方のそして津軽の再生につながる」と重ねて民主党への支援を訴えた。
岡田副代表は「この3年間、弱い立場の人をさらに厳しいところに追い込むような改革は行われたが、国民を豊かにするような本当に必要な改革はなされていない。自民党政治は限界がきている」と厳しく指摘し、「オバマ大統領を誕生させた米国民の強い思いが今一番必要なのは日本ではないか」と強調。「津島さんの決意にこたえて確実に国会に送ることができるかどうかは皆さんにかかっている」と会場に集まった聴衆に支援を訴えた。
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