鳩山由紀夫幹事長は14日午後、塩尻市内で開かれた「民主党 時局を語る集い」に出席、やざき公二・長野県第4区総支部長と講演した。
やざき総支部長は、日々額に汗する人の方を向いた政治を志して10月にふるさとに戻ってから、農家や郵便局、中小企業の皆さんのたくさんの声を聞いてきたと語ったうえ、「政治の疲弊」すなわち政治への信頼感がないことと、800兆円にもおよぶ「長期債務」を今の日本の大きな問題として考えていると表明。「いちばんの薬は政権交代だ」と見解を述べた。
その理由については「政権が代われば、政策が変わる。政策が変われば、税金の使い道が変わる。税金の使い道が変われば、生活が変わる」と説明。「今年の漢字」に「変」が選ばれたことにも言及、「来年は皆さんの手で政治を変えてほしい」として民主党への支持を求めた。
鳩山幹事長は、新聞記者として活躍してきたやざき総支部長への期待感を語り、安定した言動、演説をする素晴らしい人材と評した。
国政の情勢については、麻生政権にいたるこれまでの政治は、政策を官僚に丸投げしてきたため、未曽有の危機に対応できていないと指摘。官僚に「前例がないからできない」と言われることがあるが、前例がないから未曽有なのだと語り、政治はもっとしっかり頭を使って、国民の皆さんとともに歩かなければならないと主張した。
また、雇用現場が深刻な状況になっており、緊急の取り組みが必要との認識を示した。事実上の契約ともいえる採用内定を取り消された学生、契約打ち切りと同時に住居を失って生計が維持できなくなった派遣社員などの例をあげて、「何としても雇用問題を最優先に、臨時国会で議論しようと与党へ訴えていきたい」と述べ、国会運営にあたり世論の支持を求める考えを示した。
最新の世論調査結果による内閣支持率の数字にも触れ、「政治不信というよりも政権に対する不信感がたいへん強まっている」という認識を示し「そのようなときに民主党が台頭しなければ何になる」と強調。ポストやお金を求める官僚任せの政治を脱し、国民の皆さんが主導する生活が第一の政治を実現する決意を示した。
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