菅直人代表代行は18日午後、党本部の記者会見で、緊急雇用対策関連4法案の採決に関する与党の対応について「反対する理由は全くない」と指摘し、速やかに成立を求める考えを示した。
菅代表代行は、15日月曜日に野党3党が共同提出した緊急雇用対策関連4法案の審議が、同日参議院厚生労働委員会で始まったことを取り上げ、与党の出席は喜ばしいとした。内容についても「反対する理由は全くない」との見解を述べ、参議院で与党の賛成も含めて成立させてほしいと語った。
雇用が失われている状況を受けて、自治体が「直接雇用」というかたちで雇用創出への対応を始めていることについては、先の予算委員会でかつて行われていた失業対策事業を例に首相に質問したことにも触れ、臨時的雇用であっても、一人でも二人でも雇用していこうという姿勢を評価したいと語った。
2兆円の定額給付金はいったん自治体に給付されるものであり、総務省で自治事務と位置づけていることから、自治体の判断で裁量の余地が働きうると指摘。「雇用対策を中心に自治体の判断で振り向けられるような組み換えがまさに今求められている」と強調した。
衆議院予算委員会の筆頭理事への就任要請については「まさか私が現場の筆頭理事をやれと言われるとは思っていなかった」との所感を示し、同時に通常国会の攻防戦は予算委員会を場とするのでぜひやってくれと小沢一郎代表から直接求められたことを明かした。
司馬遼太郎『坂の上の雲』で内務大臣だった児玉源太郎が参謀次長という現場的な役目を託され、乃木大将を陰で支えて戦った姿にも言及し、「小沢代表の下でそうした役回りをやるのも使命なのかと感じて引き受けた」と報告した。
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