参議院民主党・新緑風会・国民新・日本は19日午前、本会議を前に国会内で議員総会を開催。輿石東参議院会長(代表代行)は、通常国会に向けて党の意思疎通の強化を図る決意を表明、「政権を目指す一点で協力を」と呼びかけた。
冒頭、挨拶に立った輿石会長はまず、本日の本会議で採決となる緊急雇用対策関連4法案をめぐって尽力した岩本司厚生労働委員長をはじめ、それぞれの委員会において奮闘した厚生労働委員会、外交防衛委員会、財政金融委員会のメンバーに対して、敬意を表した。
そのうえで、「まだ国会は終わったわけではない。国会をどう締めくくり、通常国会をどう迎えるか」と問題提起。7回に分けて行ったという期別懇談会の中で「方針を明確にし、コミュニケーションを図り、共通理解を得ることが今、民主党にとって一番大事」との意見があったとして、「通常国会を迎えるにあたり、共通理解を図る方法を考えなければいけない。都道府県連や地元との意思疎通、一刻一刻動く国会情勢に対してどう共通理解を図っていくかが重要である」との認識を述べた。
そのほか、本会議前の議員総会に加え、必要に応じて議員のみの総会を別途開催すべきとの提案があったとも紹介。これらを踏まえ、24、25日までに会派の人事に着手し、各議員の委員会所属等を決定していく方針を示した。
また、通常国会に向けては、(1)政治と宗教、(2)シビリアンコントロール、(3)雇用の3つの問題について、党として、あるいは会派としてどう位置づけるかを検討していくとして、党をあげてチームを設置する必要性にも言及。党執行部、参議院の意思を反映していかなければならないと主張し、「全力で頑張る決意なので、政権を目指す一点で協力をお願い申し上げたい」と呼びかけた。
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