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2000/11/16
元秘書逮捕で吉田議員が会見〜党は引き続き真相究明に全力
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中小企業向け制度融資の悪用をめぐり、東京信用保証協会への口利きの見返りに法外な仲介手数料の一部を受け取っていたとして、東京地検特捜部は16日、出資法(仲介手数料の制限)違反の疑いで、民主党の吉田公一衆院議員の元秘書を逮捕した。

 これを受けて、吉田議員は同日午後、国会内で記者会見を開き、「いたってまじめで、生活ぶりも派手なところは全くなかった。何であの男が、と驚いている。前秘書とはいえ、監督不十分だったといわれても仕方がない」と陳謝した。この元秘書は「執筆活動に専念したい」として今年10月はじめに吉田議員の秘書を辞めている。その後、今回の事件で保守党の西川太一郎議員の私設秘書布川和彦容疑者が逮捕された際に、この元秘書から「実はこの事件と関わりがある。逮捕された経営コンサルタントとは面識はないが、布川氏を通じて手助けをしたことがある」と打ち明けられたことを吉田議員は明らかにした。

 吉田議員は、「今回の件については1件たりとも関知していない」と自らの関わりは明確に否定した。民主党はこの事件の解明のために衆院予算委員会での西川議員らの参考人招致を求めているが、吉田議員は「要求されれば堂々と出ていって証言したい」と述べた。

 民主党の赤松広隆国会対策委員長は、これに先立ち、同日午前の記者会見で逮捕の報道に触れ「たいへん残念だ。だからといって、疑惑の解明、真相究明の姿勢には変わりはない。いささかもひるむことなく、今後とも問題解明に全力を傾ける」と述べた。

 民主党では同日午後、倫理委員会を開いて吉田議員から事情を聞き、菅幹事長の下で今後の対応を検討することにしている。

 また、民主党は同日夕、仙谷由人企画委員長名で談話を発表し、「政治資金の問題、特に私設秘書を含めたあっせん利得罪の創設を積極的に推進してきたわが党としては、極めて遺憾な事態だ」として、国民の皆様にお詫びし、党として徹底的に真相究明に取り組むことを明らかにした。

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