輿石東参議院会長は24日午後、国会内で記者会見を行い、参院会派の役員人事に伴い、次期通常国会での対応について記者団に語った。
はじめに輿石参議院会長は同日開催された衆議院本会議で、緊急雇用対策関連法案と解散要求決議案の採決が行われた後に、参議院本会議で参議院の審議権を尊重する決議案を提出することを報告した。
次に輿石会長は会派の役員人事について触れ、考え方として、国会がどう動いているのか、党の出している法案や政策が隅々まで情報がいきわたるようにするために、参院副会長を3名から4名にし、参院幹事長室も増員して、党組織委員会と連携しながら意思の疎通を図ることとなったと説明した。
また当面の国会における緊急課題として、衆参の国対のさらなる連携を掲げ、外に向けて政権を取りに行くための姿勢を強化する方針を明らかにするとともに、政策面の緊急課題についても、雇用問題と景気回復への対策、政治と宗教やシビリアンコントロールの問題について、党全体として取り組んでいくことを語った。
さらに輿石会長は補正予算の対応についても言及し、峰崎議員を先頭に、直嶋政調会長、石井副代表を次期通常国会の予算委員会のバッターとして起用し、論戦に挑む方針を固めた。
最後に臨時国会の総括を問われた輿石会長は、「臨時国会は消化試合だと言う人も多いが、次期通常国会に向けた準備の国会となっている」と振り返り、「麻生内閣、自公政権では国民の要望に応えられないし、政治空白そのものなので、一日も早く政権交代を行う体制を整えていく」と力強く語った。
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