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2009/01/04
2009年最初の街頭演説 民主党主導で雇用対策、景気対策に力を注ぐ考えを表明
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 菅直人代表代行は4日午後、東京・有楽町駅前で行われた2009年最初の街頭演説会で熱弁を振るい、民主党主導で雇用対策、景気対策に力を注ぐ考えを示した。

 「今年も全国津々浦々で街宣、国民の皆さんとの対話を進めていきたい」と第一声を発した小沢鋭仁国民運動委員長は、「政権交代の年にしなければならない。全員一丸となり戦いに臨む」と決意を表明。喫緊の課題として雇用問題を挙げ、「国民のための政治を目指すことを誓う」と語った。

 菅代表代行は、労働団体などが年末年始にかけて開設している東京・日比谷公園の「年越し派遣村」に、予想を遥かに超える300人近くが訪れ、満杯となってしまったため、厚生労働省が講堂を2日夜に開放したことに言及。主催者らの働きかけはもちろんのこと、菅代表代行自身も、山井和則『次の内閣』ネクスト厚生労働副大臣をはじめ関係者からの要請を受け、舛添厚労大臣らに働きかけたとその経緯を説明、一定の前進が見られたと評価した。

 しかしながら、「それだけでは終わらない」と続け、政治、行政の責任を指摘、今後、全国の公共施設の中で一時的に緊急の宿泊場所と食事を提供できるところを検討していく考えを明かした。

 また、5日に召集される通常国会で2カ月も先送りした第2次補正予算案が提出されることについて、その骨格が、雇用対策、景気対策のための約2兆円と、バラマキとの批判の声が根強い約2兆円の定額給付金であると指摘。何ら効果を生み出さない、定額給付金の2兆円はもっと有効に活用し、更なる雇用、景気対策に充てるべきであると菅代表代行が主張すると、集まった聴衆からは「そうだそうだ」と賛同の声援が送られた。

 そうした認識のもと、定額給付金が盛り込まれた2次補正予算案が政府・与党から示されたらすぐに、修正案を提出する考えを明らかにした。そのうえで、短期的には失業者の生活を保障し再就職を支援すること、中長期的には労働派遣法を含む働き方の抜本的見直に向けて取り組む方針を強調した。

 菅代表代行は最後に、「国民の生活が第一」の政治の実現に向け、「皆さん自身の手で政権交代を実現してほしい」と呼びかけるとともに、民主党政権のもとでは、「緑を活用した技術革新で世界の先頭に立てる国をつくりたい」と熱くビジョンを語り、夢に向かって全力を挙げて頑張ると表明した。

 司会進行役を務めた高山智司国民運動委員長代理は、「2009年を変革の年に、国民の皆さんの力で政治を動かしてほしい」として、2兆円の定額給付金の反対の署名活動への協力を呼びかけた。

 このほか、街宣には細川律夫党非正規雇用対策プロジェクト座長、津田弥太郎参院議員が街宣に参加。住まいの提供、再就職支援をはじめ雇用対策をめぐり通常国会で政府を追及、廃案となった雇用対策関連4法案の実現に向けて努力すると語った。

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