民主党は18日、名古屋市で「ネクストキャビネット・イン・東海」を開催した。
それに先立ち、鳩山由紀夫代表は、愛知県選出の佐藤泰介参院議員、前田雄吉衆院議員らと共に、先の水害で大きな被害を受けた新川町で開かれた災害救援バザーを訪れ、被災者の方やボランティアで会場に出店しているグループの皆さんを激励した。
代表らは、バザー会場内の出店の中を回りながら、参加者達からの意見や要望に耳を傾けていた。また、伊藤庄一新川町長から、町の地盤が低いことや、排水ポンプのことなど状況説明を受けた。鳩山代表は、「町の方達は、ボランティアの活動などに励まされながら明るさを保っている。この頑張ろうという気持ちに政治が応えなければならない」と語った。
午後からは、名古屋市内の会議場で「ネクストキャビネット・イン・東海」トーク集会が開催された。350名の会場は満席で立見が出る熱気。冒頭、愛知県連会長でもある伊藤英成外交・安全保障ネクスト大臣が「政局は揺れているが、国民の立場でしっかりとした政策を組み立てたい」と開会宣言を行った。
続いて、岡田克也政策調査会長が「旧来の官僚一辺倒の政策ではなく、政治家自らが国民の声を受けた政策づくりをするよう、政府の閣議以上の密度と深さで議論している」と、NCの活動を説明した。
鳩山由紀夫代表からは「自民党は本質論を置き去りにして、皮だけを変え、既得権益の中身はそのままにした抜け殻の法案で取り繕おうとしている。市民が主役の民主党は広く国民の声をききながら、しっかりとした政策の道筋を示していく」と決意を表明した。
政策説明では、峰崎直樹財政・金融ネクスト大臣が、党の金融・財政政策の基本、補正予算への対応等について、前原誠司社会資本整備ネクスト大臣が、「公共事業コントロール法」「被災者生活再建支援法の一部改正案」「災害弔慰金の支給等に関する法律一部改正案」等について、それぞれ説明した。
これに対して地元を代表して、村上章板金工業組合理事長、服部清電器小売商業組合理事長、松島淳登愛知県副知事、松原武久名古屋市長の4氏から意見表明が行われ、その後公共事業、中小企業対策、家電リサイクル、災害対策等について、会場の参加者も交えての質疑が行われた。会場からは、財政再建、農村政策、年金制度、雇用問題、道路公団など特殊法人問題などについて質問があり、岡田政調会長などが答えた。
最後に、山谷えり子教育・科学技術ネクスト大臣が「政策の道筋を示し、賞味期限が過ぎ耐用年数を超えた自民党政治を改革していく」とあいさつし、閉会した。
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