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2009/01/07
【参院本会議】山下議員、定額給付金や雇用対策の提案示す
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 7日午後の参議院本会議で、山下八洲夫議員は、定額給付金や雇用対策について、具体的に提案を示したうえ、麻生首相と関係大臣の見解を質した。

 冒頭、「麻生内閣に対する国民の信頼感は完全に失われている」として支持率の低迷に言及。その理由について「経済対策をはじめとした景気浮揚の迅速な対応を迫られていたにもかかわらず、政府・与党の無為・無策が続き、特に平成20年度第2次補正予算案の国会提出が今日まで持ち越されるなど、対応が後手後手になったことに国民があきれはてたからだ」と語った。

 定額給付金について山下議員は、撤回あるいは切り離しを提案。2兆円を雇用対策や福祉の充実などにまわすよう求めたが、麻生首相は、国民から給付を待っているという声もあり、撤回や第2次補正予算案から切り離すことは考えていないと答えた。

 定額給付金を受け取るかという山下議員の質問に対し、首相は「今後私自身で判断する」と述べた。中川財務大臣は「補正予算および関連法案が成立し、地方公共団体の具体的な運用を踏まえて検討したい。景気回復のため必要な消費により内需拡大に寄与したい」、与謝野経済財政政策担当大臣は「決定した内容を政府として整然と実行していくことが必要である」と答えた。鳩山総務大臣は「全国民がニコニコとして受け取る形が望ましいと思い、一番シンプルな形を求め続ける」とした。

 山下議員はまた、実効性のある雇用対策を求め、日比谷公園で、派遣切りされた勤労者への炊き出しやテント村の状況を見たのかと追及。野党3党が昨年暮れに提出した緊急雇用対策4法案は、国民の雇用不安を解消するのに役立つ内容であるとして、復活を迫った。補正予算で実施すべき緊急対策も提案した。

 首相は、派遣労働者をはじめとする非正規労働者の大量離職、新規学卒者の内定取り消しなどが生じていることに大変憂慮していると表明。雇用対策の緊急性・必要性の認識は全く同じとしつつも、補正予算案と来年度予算案の速やかな成立を求めるとするのみだった。

 山下議員は、職を奪われ、寝るところもない非正規労働者の増大に心が痛まないのかと厳しく指摘し、いさぎよく総理の座から身を引くか、衆議院を解散して国民に信を問うかを選ぶべきだとした。首相は、早急に予算を成立させて景気対策を打つことを国民は望んでおり、解散・総選挙をしているときではないと強弁した。

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