簗瀬進参院国会対策委員長は9日午後、国会内で定例会見を行い、昨日8日から開かれている衆議院予算委員会を受けての参議院民主党の対応を語った。
はじめに簗瀬委員長は、予算委員会での菅代表代行らの質問によって、定額給付金についての麻生内閣のいい加減な対応や、「わたり」を認める政令を出して、天下り防止法案に大きな穴が開いていることが明らかになったことなど、「大変いい議論ができている」と所感を述べた。
一方で、政治と宗教や、雇用についての集中審議を、第2次補正予算案採決の前提とした民主党の要求をはねつけ、13日の採決が委員長職権で決定されたことについて、「極めて遺憾に思う」と述べた。あいまいな答弁にもかかわらず、採決だけは強行しようとする衆議院与党の対応から、「相当厳しい対応を参議院ではやっていかなくてはならない」として、参考人招致も含めて厳しく議論していく考えを語った。
また政府・与党が、30日の自然成立や、60日の参議院みなし否決と衆議院再議決などを前提に、採決日程を決めていることについて、「完全に参議院の存在を無視した国会対応だ」と厳しく批判し、「我々は参議院の存在感をより発揮するような、より強い対応に出ざるを得ない」と述べた。
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