小沢一郎代表は13日夜、衆議院予算委員会と本会議で、与党が定額給付金を含む第2次補正予算案を強行採決したことを受けて「何で強行採決しなきゃいけないのか、まったく理解に苦しむ」と語った。国会内で記者団の質問に答えた。
2兆円あまりの定額給付金について小沢代表は、一時的なものであり、雇用や生活の安定にも、景気対策にも役に立たないと国民の皆さんの7〜8割も認識していると指摘。税金のムダ遣いであり、社会保障など他の使い道がたくさんあると国民の皆さんが言っているため、民主党としても、定額給付金を分離してゆっくり議論し、他の部分は通したらよいと主張してきたことを説明した。
「最近の政府・与党には、国民の声、気持ちに耳を傾けない、おもんぱかることをしない姿勢が特に目立つ」として、政府としての正しい判断を下し、責任を持って政策決定できる人がまったくいなくなったために、国民の声が届かない状況になっているという認識を示したうえ、「今日の強行採決はまったくおかしな、意味のないことだ」とあらためて語った。
内閣支持率の低下については、国民の皆さんの生活実態をまったく知らず、声を聞こうともしない政治姿勢が一番不信の原因だと指摘。また、麻生首相が就任以来、リーダーとして自分の責任で決断できずに右往左往するありさまを国民の皆さんが見ているために、首相を信頼できないという表れではないかとした。
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