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2009/01/14
鳩山幹事長、ミロノフ・ロシア連邦議会連邦院議長と会談
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 鳩山由紀夫幹事長は14日午前、都内でミロノフ・セルゲイ・ミハイロヴィチ・ロシア連邦議会連邦院(参議院)議長と会談。民主党側からは鉢呂吉雄『次の内閣』ネクスト外務大臣、中井洽常任幹事会議長、奥村展三総務委員長代理(役員室担当)、岩國哲人国際局長、内藤正光国際局副局長、尾立源幸政調副会長、岩本司参院議員が出席した。
 
 冒頭、鳩山幹事長は心からの歓迎の意を表し、「民主党としてもロシアとの協力関係をなお一層深めたいと願っている」と述べたうえで、北方領土問題について「日ソ共同宣言をベースにして、さまざまな首脳間の努力があった。その努力の積み重ねも大事にしていきながら、政治的な解決を図ることが必要なときだと思っている」と表明。この問題に対して、メドベージェフ大統領、プーチン首相、ミロノフ議長はじめロシア側首脳の大いなる善意と努力、そして日本側首脳の努力によって一刻も早く解決に向けて前進するべきだと語った。

 鳩山幹事長はまた、「私どもは現在、野党ではあるが、来たるべき総選挙で政権を獲得するという情熱に燃えている。政権交代を果たしたときは、皆様方との間で一番大きな懸案の解決、そして平和条約の提携にむけて民主党としても最善の努力をする」と表明した。

 さらに鳩山幹事長は、「最も重要なことは日本とロシアとの間の、さまざまなレベルでの交流の強化だ」と述べ、金融危機の問題もあるが、こうした問題も乗り越えて、英知を結集して、日ロ共同でのサハリンのプロジェクトや、さまざまな形での経済的な協力の発展を大いに期待したいと強調。信頼醸成のためにも、議員間の交流を積極的に深めたいと述べ、他の参加者からも日ロ間の議員・議会交流を進めたいとの意向が表明された。

 これを受けてミロノフ議長は、鳩山幹事長の祖父・鳩山一郎氏、父・鳩山威一郎氏が日ソ関係の回復に非常に大きく貢献したとはロシアで広く知られていると述べた上で、北方領土問題については、メドベージェフ大統領の立場を支持していると大統領が主張している3つのポイントを説明。それは北方領土問題の解決は、(1)まずはっきりしていることは、次世代にゆだねる問題ではないこと、(2)すぐに解決できる問題ではなく、両国の政治家が話し合って解決を見出さなければならないが、同時にその解決は両国民がお互いに受け入れられるものでなければならないこと、そして(3)解決を見出すための道を歩むときには必ず、極端な立場を放棄しなければならない――ということだと述べた。その上で、この立場は、野党「公正なロシア」党の代表でもある自分自身も、またロシアの閣僚も上・下両院の他の同僚議員も同じであり、一体となって支持しているとした。

 また、日ロ両国関係を推進することは大切で、昨年のロシア文化フェスティバルの成功への謝辞と、日露行動計画などを踏まえた着実な対話と関係強化が大切との認識を示した。
 
 会談後、記者団に対してミロノフ議長は領土問題について「相互理解と同意には達していない。解決は簡単なものではない。解決は将来のもの」との認識を示し、「両国の首脳が解決を見出すべきこと」とした。そして訪日の目的について、日ロ関係の幅広い分野での意見交換について期待を示すとともに、プーチン首相訪日の際には、経済協力に関する会談が行われることになるとの見通しを示した。

 鳩山幹事長は、記者団から世界金融危機のなかでの両国間の経済協力に関する見解を問われて、昨年、日本とロシアの貿易量は初めて300億ドルを超えたことを指摘したうえで、「日本とロシアとの技術力・経済力からすればまだまだ大きな伸びを期待できる。必ずしも十分でないのは様々な懸案を解決することにもよる。政治的な問題を解決するためにも信頼醸成が大事だ」と述べた。そのためにはまず、両国経済関係の深化が必要との考えを示し、地球環境問題も含めて技術・エネルギー開発を中心とした経済的な協力の強化を一層進めていく必要があると語った。

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