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2002/03/28
【衆院本会議】楢崎議員、全農子会社の鶏肉偽装問題への対応を質す
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 28日、民主党の楢崎欣弥議員が衆議院本会議で代表質問に立ち、全国農業協同組合連合会の子会社・全農チキンフーズの鶏肉偽装問題について質した。

 楢崎議員はまず「農協系列会社で働くまじめな人たちは怒りと無念、そして恥ずかしさで胸が一杯なのではないか」と従業員の心情を思いやった。そして、問題は返金などでは済まない、詐欺罪が成立するのではないか、と質した。森山法相は「収集された証拠に基づいて判断されるべきことがら」などとし、明確な答弁を避けた。

 また楢崎議員は、この事件からは、もはや全農自体が責任ある農業団体としての自覚を喪失していることが垣間見えると指摘。併せて、事件発生後、全農に危機感が感じられないのは「長年自民党農水部会、農水省、農協がもたれあいの関係を続け、農水行政を族議員が食い物にするような政官癒着構造に浸ってきたことによる甘えのあらわれだ」と厳しく批判した。その上で楢崎議員は「全農はもはや解体的出直しが必要」とし、武部農水相に所見を質した。

 武部農水相は「消費者の信頼を大きく裏切るばかりでなく、生産者の真摯な経営努力を無にしかねないあるまじき行為だ」と述べ、農水省は全農に対して農協法に基づく報告を求めており、その結果を踏まえて厳正に対処していくと答弁した。

 さらに楢崎議員は、22日に公表されたBSE調査検討委員会の報告書原案に、農水省の不適切な対応が『重大な失政』と指摘されている点をめぐって、失政の責任の所在を質した。武部農水相は「報告書案は調整中であり、現段階でのコメントは差し控えたい」とした。

 農業金融関連2法案に関する代表質問の中で質したもの。

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