鳩山由紀夫幹事長は16日午後の定例会見で、財務大臣の諮問機関である財政制度等審議会の会合で、定額給付金の撤回を求める意見が出されたとの報道に言及し、政府の中にもこういう声があることを麻生首相は真剣かつ深刻に考えるべきだと語った。
鳩山幹事長は「政府のために働いている機関が、あえて定額給付金に対して異論を唱える。これは大変大きなことだ」として、第2次補正予算から定額給付金の部分を削除する民主党の方針に首相も従うべきだと指摘。国民の皆さんの声を大事にする結論が導かれるように、参議院での議論に期待する考えを語った。
税制改正法案の附則の中に、2011年度からの消費税増税を明記するという政府の方針をめぐり、自民党内の混乱ぶりが報道されていることについては、記載すれば選挙に負けるから反対というのではなく、増税するべきかどうかを真剣に議論すべきだとした。
鳩山幹事長は「ムダ遣いはなくならない、バラマキは思い切ってやる、天下りやわたりもむしろ推進するような政権与党が、お金がないから埋蔵金にまで手をつけ、さらに3年後には消費税増税だと(言う)。これはとんでもない話だというのが、我々の考えだ」と表明。まずは、国民の皆さんの期待にそって、ムダ遣いを徹底的になくす、天下りやわたりをなくす議論を行い、財政をどうするかという議論は、その後に考えればよいという見解を述べた。
民主党は必要な税制改革の在り方を国民の皆さんにしっかりお示しすると約し、消費税を増税することの是非については本来、選挙で国民の皆さんの判断を仰ぐべきだと指摘した。
このほか、会計検査院長の同意人事、衆議院選挙の都市部対策、ソマリア沖の海賊対策での海上自衛隊護衛艦の派遣などに関する質問に答えた。
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