18日午後の民主党2009年度定期大会で、野党党首・代表に続いて、大橋光夫経団連評議員会副議長・政治対策委員長、岡部謙治連合会長代行が来賓挨拶に立った。
挨拶の要旨は次のとおり。
●大橋光夫経団連評議員会副議長・政治対策委員長
昨年から今年にかけて最も大きな変化は世界経済、日本経済が危機に突入したこと。日本国内においても政・官・民の3者が知力を搾り出して、立場を超え、猛スピードで悪化を続ける実体経済にあらゆる施策でとどめをかけることが必要な年。
このまま放置すると雇用問題、それ以前の問題として国内での生産活動が製造業はじめ衰退に向かう。日本の危機的な状況を理解し、経団連との間で政策についてさらにいっそう深く率直な意見交換、討議の場をもってほしい。
民主党が主張する「国民の生活が第一。」には全く同感。そのためには何よりも日本経済自体が復活しなければならない。国の繁栄なくして国民の繁栄、幸せはない。我々の子どもたち、孫たちが日本の成長、繁栄を享受できるよう責任政党として全力をあげてほしい。
●岡部謙治連合会長代行
日本社会は世界金融不況により実体経済への影響に加え、製造業中心に労働者の大量解雇など事態悪化するのではないかとの懸念がある。社会の課題として政治における責任も極めて大きいと考える。
公務員制度改革についても社会の変化に応じて変えるべきであり、天下りの慣行に固執する役所の姿勢、それを擁護する麻生内閣の姿勢、これらを厳しく弾圧していかなければならない。
昨年末に連合は「希望の国日本へ舵を切れ」と提言をまとめた。この30年間世界中で猛威を振るった新自由主義、市場原理主儀にふたを閉め、日本においては小泉構造改革なるものの負の遺産が次々と露呈している。その閉塞状況を打開するの唯一の策は「政権交代」を実現すること。民主党はその責任を重さを十分かみしめ、来る総選挙では圧勝していただきたいと心から期待する。連合は応援団として、地域職場から政治・経済・社会の抜本的な改革に取り組んでいくこと約束する。本当に希望のもてる国を目指して社会づくりをしていこう。
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