鳩山由紀夫幹事長は19日、党本部でニシム・ベンシトリット駐日イスラエル大使の訪問を受け、パレスチナ自治区のガザ地区の情勢について意見交換した。岩國哲人国際局長、藤田幸久国際局副局長が同席した。
冒頭、鳩山幹事長は前日の民主党定期大会への大使の出席に対し、御礼を述べた。また、イスラエル軍によるガザ地区攻撃の停戦を歓迎すると同時に、パレスチナ自治区で多くの死傷者が出たことについて極めて残念であると述べた。
これに対し、イスラエル大使は、停戦後の重要課題を2点指摘した。1点目は、ガザ地区の住民への人道支援、2点目は、国際社会によるテロとの戦いを挙げた。イスラエル大使は、ガザへの武器の密輸をやめさせることが重要であるとの見解を示した。
さらにイスラエル大使は、将来、和平が訪れた暁には、ガザ地区とヨルダン川西岸との回路(パッセージ)の建設に日本の協力を求めた。
民主党側は、米国でオバマ政権が誕生し、対中東政策も変革(チェンジ)する可能性を挙げ、イスラエルもブッシュ政権的手法からオバマ政権的手法に「チェンジ」することへの期待を示した。
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