簗瀬進参院国会対策委員長は、28日午後の定例記者会見で、参院での第2次補正予算関連法案の審議入りを与党が求めていることに関して、「衆院で予算委員会が開かれれば、主務大臣である中川財務相が参院での財政金融委員会に出られないことになり、審議入りの余地はなくなる」として、審議入りを妨げているのは与党だとした。
また、両院協議会について、審議の引き伸ばしを図ったのではなく、政権交代のある体制、衆参で多数党が異なる場合(いわゆる「ねじれ」)、衆参で法案などへの議決が異なることはむしろ常態であるとの見解を示した。
そのうえで、「衆参の議会が政党政治を反映し、対決の場であるなら、両院協議会は調整、調和の原理をもつべきだ」として、今回26日から27日にわたって開かれた両院協議会では、新しい両院協議会を生み出すための活発な議論が行われたものであり、「前進だ」と総括した。
活発な議論が行われ、前進したことを衆参の両院協議会メンバーは理解したので、終了時には、衆参双方から期せずして拍手が起きたことを、両院協議会のメンバーの一員として報告するとも簗瀬委員長は語り、有意義な議論の場であったとの協議会の意味をマスコミも理解して報道してほしいと要望した。
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