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2009/01/29
麻生首相は施政方針演説で「逃げている」ことを自ら証明した 会見で菅代表代行
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 菅直人代表代行は29日午後、党本部で記者会見を行った。

 菅代表代行は冒頭、麻生首相の施政方針演説の所感について、「前回の所信表明に比べて明らかにポテンシャルが落ちていてほとんど印象に残る言葉がない」と指摘したうえで、最後の「私は逃げない」という発言に言及。「逃げない、逃げないと何度も言わなければならないほど、この間は逃げていることを自ら証明しているのではないか」と皮肉った。それに関連して、代表質問についてもふれ、「(質問は首相の)矛盾点を指摘したものが多かったがお役所答弁ばかりで印象に残るものはなかった」と述べた。

 そのうえで、平成21年度本予算の審議スタートに際して、民主党として考えておくべきことについては、「気を緩めない、気を引き締めること」であると強調。本予算審議後に、衆議院の解散・総選挙が行われる可能性が高いとの見通しを示し、現職はもとより、新人、元職候補者含めて4月もしくは5月の選挙を視野においてそれに向かって気を引き締めて臨んでいかなければならないと語った。

 菅代表代行自身、東京都連の会長であるという立場から、「東京の(衆院選挙)情勢は決して楽観できない」とも分析。都議会議員選挙も重なるとして、選挙に向けて東京、首都圏における選挙態勢の再構築を行い、総合選挙対策本部の役員を軸にして頑張りっていきたいと話した。

 また、28日の『次の内閣』閣議で中間報告された雇用対策関連法案に関して、画期的な内容であると説明。雇用保険と生活保護という制度の間に新たなセーフティネットを設け、就職支援、生活支援を並行して行っていくものだとして、就職活動しても就職できなかった人々に対し職業訓練を行い、生活支援していくものだと述べた。

 今回、第2次補正予算案をめぐっての衆参両院の議決が異なったため開かれた両院協議会については、開催は憲法上必須要件であると改めて説明。「与党側はそのことを理解していないのではないか」と指摘したうえで、ねじれ国会においてはもっと活用し、公開で議論し、そこで結論を得ることで活性化するのではないかとの見解を示した。

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