3日、衆議院農林水産委員会において、BSE調査検討委員会の委員らを招いた参考人質疑が行われ、民主党の鮫島宗明議員が農業団体と族議員の関係などについて質した。
質疑は、BSE調査検討委員会から委員長の高橋正郎・女子栄養大大学院客員教授、岩淵勝好・産経新聞論説委員、全国農業協同組合連合会から堀喬・代表理事専務、そして酪農家で「宗谷BSEを考える会」会長の田中滋久氏の4名の参考人を招いて行われた。
鮫島議員は、農協と自民党農林族議員との癒着をめぐって質問。とりわけ農協が、農協法に「営利の禁止」が定められているにもかかわらず、石油元売りなどの事業を行う214の関連子会社を通じて年間25億円もの利益を挙げている実態を明らかにし、「道路公団などとまったく同じやり口だ。農家の利益とは関係のない特権的事業体になっている。こういう農業団体があるからこそ、自民党の族議員もパワーが出る」と厳しく批判した。
その上で鮫島議員は、堀参考人に農協の連結決算への移行のスケジュールを確認。堀氏は、「平成15年末をもって移行する」とした。また、2日に提出されたBSE調査検討委員会の報告書では農業団体について一言も触れていない点についても指摘し、その理由を質した。同委員の岩淵氏は、「不明にしてマインドがなかった」などと答えた。
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