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2009/02/06
鳩山幹事長、首相発言のブレ批判「政治的信念がない」
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 鳩山由紀夫幹事長は6日午後の定例会見で、定額給付金の受け取りや郵政民営化に関する麻生首相の発言のブレについて、政治的信念がないという見解を示した。

 定額給付金が支給された際の対応に関する首相の発言にぶれがあることについて「麻生総理の矜持はどこにいったのか。結局のところ、定額給付金についての政治的な信念を、まだ総理自身がお持ちになっていないことにつきる」と強調。選挙対策という安易な発想に基づくバラマキ行為に対し、はるかに賢明な国民の皆さんが反発していることが、首相が混迷の度を深めている結果だとした。

 郵政民営化の見直しに関する発言についても「しっかりとした信念を持っていれば、担当を外れるではなく、閣内から出ていくべきであった」と指摘。「内閣の一員、責任者の一人でありながら、いまは『実は賛成ではなかった、だから見直しだ』というのはまさに詭弁だ。いかに信念がない人物であるか見て取れる」と批判した。

 鳩山幹事長はさらに、郵政民営化を争点にした総選挙の結果、与党が衆議院の3分の2の議席を得ている現状を挙げて「見直しというのであれば、当然ながら、まず国民の皆さんの信を問いなさいというのが正論だ」と述べ、自民党が政権担当能力を有していない何よりの証が、総理自身の言動のブレとなって現れているという見方を示した。

 自民党が議員定数や歳費の削減に関する議論を最近始めたことにも言及。すでに1月末の代表質問で幹事長自身が、本気で身を削る覚悟があれば今からでもできることとして、官僚の天下り根絶やひも付き補助金廃止などいくつかの提案を行っていると指摘し、国民受けを狙う姿勢を疑問視した。

 中選挙区制の復活の議論に乗るつもりはないとしたうえ、与野党協議の前に各政党が考え方をきちんとまとめ、責任ある政策を示すべきと指摘。国民に信を問い、選挙を通じて得た議席のもとで、政治改革の議論を打ち出すならば大いに協力すると述べ、参院で与野党逆転したから一院制の議論を持ち出すようでは「鬼を追い払う鰯の頭」にもならないと語った。

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