菅直人代表代行は14日夜、東京都調布市を訪れ、山花郁夫・東京都第22区総支部長の「調布・新春の集い2009」に出席し、250名を超える参加者の前で、政権交代に向けた民主党の決意を熱く語った。
菅代行はまず、先日の小泉元首相の発言、自民党内の政局について触れ、「元首相が現首相の発言を笑うしかないと評価したり、それを返して叱咤激励だと言ってみたりと、今の自民党がいかに政策不一致で、政党として魂のない、空虚な組織であるか、2005年の郵政選挙の欺瞞がいま、すべてを明らかにした」と、党内政局に明け暮れ、国民生活を顧みようとしない自民党を厳しく批判した。
また、「国民の声はただ一つ、衆議院の解散・総選挙であり、まもなく前回の総選挙を再決算するときが来る」と述べるとともに、地域で地道な政党活動を展開している山花総支部長に対し、さらに「育ててほしい」と訴えた。
さらに、同日に仙台で行われた党党緊急雇用対策本部の視察の成果に触れながら、一時的に職を失った方々に公的な手厚い保護をするなど、くらしの安心を守る政策を早期に結実させることが喫緊の課題であると強調。市民の心、意思が政治の源泉であり、民主党は今後も愚直に、市民の視点で活動を続けていくとPRした。
菅代行はさらに、ヒラリー・クリントン米国務長官の来日に際し、小沢代表との会談が実現する手筈が整ったことを報告し、「日米民主党の連携強化で、新しい時代、国際関係を構築する歴史的契機になるのではないか」と述べ、日米民主党の活躍に期待する参加者から、大いなる拍手が巻き起こった。
山花総支部長は、定額給付金事業がいかに失策であるか、政府予算案を今後も徹底的に批判し、追及していくことを力強く明言した。定額給付金として2兆円を無意味にばら撒くのではなく、福祉・医療サービスの雇用、成長力確保にこそ、もっと重点的に配分すべきであると訴えた。
集会では、東京都議会選挙に向けた党の取り組み状況についても報告が行われた。衆議院、都議会で、「逆転の夏」を再現しようと、参加者からも威勢ある支援の声が相次いだ。
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