民主党の鳩山由紀夫代表は29日、国会内で自由党の小沢一郎党首と会談し、来年夏の参議院議員選挙で与党3党を過半数割れに追い込むため、野党間の選挙協力を進めることで合意した。民主党と自由党は28日夜にも民主党の熊谷弘幹事長代理ら選対幹部と小沢党首らが会談し、選挙協力について話し合っている。
鳩山代表は、会談後の定例記者会見で、「国民は自公保政権が続くことを望んではいない。一刻も早く私たちの手に政権を取り戻すことは至上命題。可能な限りの選挙協力のあり方を模索したい」と協力を申し入れたことを説明。小沢党首も「全く同じ思い」と応じ、協力を確認した。両党首はさらに、民主、自由に加え社民党も含めた協力関係を目指していくことでも一致した。
ただ、比例代表の統一名簿構想については、鳩山代表は会見で「小沢党首が覚悟をもって臨むという、決意の現れではないか」としながらも、「将来、政党同士が統一することが前提でないと不可能だ」と否定的な見方を示した。
鳩山代表は30日午後には社民党の土井たか子党首とも会談し、選挙協力の方向について合意した。
これらの会談を受けて、同日夕には民主党の菅直人幹事長が自由党、社民党との幹事長会談に臨んだ。この席では、自民党政権を打倒するために1人区を中心に選挙協力を行うことを確認し、12月1日にも各党の選挙対策委員長を中心とする実務者協議をスタートさせることを申し合わせた。
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