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2002/04/04
【参院予算委】羽田議員、農水省BSE関連処分の不十分さを批判
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 4日の参議院予算委員会一般質疑で、民主党・新緑風会の郡司彰議員に続いて関連質疑を行った羽田雄一郎議員は、BSE問題に対する行政責任をめぐって、参考人であるBSE問題調査検討委員会委員長の高橋正郎女子栄養大客員教授らに尋ねた。

 羽田議員はまず、1996年にWHOからの勧告を受けたにもかかわらず、肉骨粉の使用に関して中途半端な行政指導しか行わなかった点や、EUのステイタス評価に対して何の論拠もなく中断を申し入れた日本政府の対応を取り上げ、「当時畜産局長だった熊沢前事務次官に状況を質さないかぎり、原因究明にはならないのではないか」と指摘。前事務次官の委員会招致を求めた。

 また羽田議員は、昨年10月18日の全頭検査開始前に焼肉を食べるパフォーマンスで安全宣言を行った武部農水相の対応を適切と見るか、と参考人に質問。高橋参考人は「マスコミの伝え方にも問題があったが、行政も注意が必要だった」とした。羽田議員はさらに「おいしいからどんどん食べてくれとだけアピールするのでは、危機管理意識が希薄すぎる」と厳しく批判した。

 さらに羽田議員は「小泉総理は武部大臣の続投を決めたようだが、武部大臣の責任は重大だ」と指摘。農水相が報酬の一部の国庫返納で自らの処分を下したとしている点について「自分の処分を自分が下しただけで国民が納得すると思うか」と糾弾。武部農水相の即時辞任を求めるとともに、小泉首相の任命権者としての責任も厳しく指摘した。

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