簗瀬進参議院国対委員長は27日午後、国会内で定例の会見を行い、08年度二次補正関連法案と09年度予算案に関する今後の対応について記者団に語った。
はじめに簗瀬委員長は、午前に行われた財政金融委員会の理事懇で、来週3日の審議日程について合意したことを報告。計6時間の審議のうえで、同日中に関連法案の採決に応じ、翌日4日の参議院本会議に送られるとの見通しを語った。
また、予算委員会での09年度予算案審議については、5日の審議入りと6日の総括質疑について合意したが、翌週9日も総括質疑を行うべきであると要求しており、これから現場で協議することを明らかにした。
予算委員会では、「深刻な経済・金融危機に対する、政府の極めて不十分な対応を厳しく追及し、国民生活を最優先の課題にした予算全体の作り方を考えていかなくてはならない」として、「そのためには、予算の徹底的な作り変えには政権交代しかあり得ないことを強く国民の皆さまにアピールしていく」との決意を表明。(1)金融・経済、(2)雇用・社会保障、(3)行政改革・天下り、(4)かんぽの宿・郵政改革、(5)政治と宗教――の5テーマでの集中審議を求めていく考えを明らかにした。特に政治と宗教については、「自公政権のはらむ本質的な問題の一つとして取り組んでゆく」と語った。
また、市場原理主義への反省がなされているアメリカでは、政策転換と政権交代は表裏一体であることを指摘し、「我が国では、選挙の洗礼も受けずに口先だけで政策転換を言う。これは国民に混乱を与えるだけでしかない」と断じ、「選挙の洗礼なしでの政策転換はまやかしだ」と厳しく批判した。
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