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2002/04/05
【参院本会議】野党提出の武部農水相問責決議案を否決
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 参議院の民主党・新緑風会、日本共産党、国会改革連絡会、社会民主党・護憲連合の野党4会派は4日、予算委員会でのBSE問題質疑を終えた後、共同で参議院議長に「農林水産大臣武部勤君問責決議案」を提出。5日の参議院本会議で採決が行われたが、退席した公明党を除く与党の賛成多数で否決された。

 同決議案は、1996年のWHO勧告以降の対応に重大な責任を持つ農水省幹部をかばい、真相究明に蓋をしたこと、「感染源の究明はそんなに大きな問題か」との暴言、BSE問題に関連して発生した雪印食品事件で不正の温床を放置し、そのチェックに頬かむりしてきたことなど農水相の失政の数々を挙げ、「このような無責任な大臣が、その職にとどまるべきでないのは当然のこと」「武部農水相の罷免こそが、わが国の農林水産行政への信頼回復とBSE問題解決に向け、最低限必要な措置」だとしている。

 5日11時から開かれた参議院本会議では、民主党の輿石東参議院国会対策委員長が提出者を代表して決議案の趣旨を説明。賛成の立場から討論に立った和田ひろ子議員も、「BSEは、行政が『侵入を防ぐ』という強い意志を持ち、対策を実行していれば防ぎ得たもの。残念ながら農水省にはそのかけらもなかった」「消費者に背を向けた農水省の無責任な姿勢・体質が消費者の不安を一層高め、結局は生産者や関連業者にも取り返しのつかない打撃を与えるという無残な結果を招いた」などと農水省の姿勢を厳しく批判。「国民の不信を払拭し、その信頼を回復するためには、今までの農政の誤りを率直に認め、国民に深く謝罪するとともに、農政の最高責任者である武部農水相がお辞めになること以外に途はない」と強調した。

 各党の討論の後、記名投票により採決が行われたが、与党の反対多数により、本決議案は否決された。与党の公明党は、党首自らが「農水相は辞めるべき」といったんは言明したものの、これを一夜にして翻し、決議案の採決時にそろって退席した。

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