鳩山由紀夫幹事長は6日午後の定例記者会見で、政府高官が西松建設の献金事件に関して「この件で(東京地検が)自民党の方までやることはないと思う」と捜査の見通しに言及したことについて触れ、「うっかり口を滑らせた。馬脚を現した。なぜ確信的言動ができるのか、極めて不思議。疑念を禁じえない。内閣と検察の間で何らかの会話が行われていたのではないかという気がする。また、検察から内閣に何らかのメッセージが送られていたのではないかと疑わざるを得ない」と批判した。
同時にこの種の政治資金規正法の問題に関しては本来、額の多寡が問題なのではないとの認識も明示。「それがあたかも額の多寡が大きいから悪い、大きくなければ大丈夫だといった線引きが行われているのは極めておかしな話」と断じた。
また、真偽も明らかでない情報が流されている現状について問題視するとともに、あたかも逮捕された公設第一秘書の供述と思われることまでもが情報として伝わっていることに関して、これは検察しか知りえないことだと指摘。そのうえで「検察のリークではないか。やはり何らかの政治的な意図があるし、(国家公務員法違反の)犯罪的行為ではないかと注意を喚起しておく」とした。
さらに、参院で09年度本予算の審議が始まったことに触れ、「衆院で十分に審議が尽くされたとは言えない課題について、参院でしっかり審議を尽くしていきたい。麻生内閣は国民の期待に応えていない。だから政権交代が必要との国民の皆さんの期待に応えるために、選挙準備を行っていきたい」と、参院での審議を通じて、解散して信を問えとの従来からの主張を貫いていくとした。
小沢代表の秘書の問題に関する選挙への影響についての記者の質問に、できるだけ地方選挙、国政選挙への影響が少なくなるように、心配を払拭するように努めるのが幹事長の任務だとして、「身の潔白を信じ、党内一致結束して闘う姿を見せていきたい」と答えた。
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