民主党北海道総支部連合会は北海道札幌市内のホテルで14日午後、民主党北海道2009年政治セミナー「チェンジ!政権。躍進の集い」を開催。鳩山由紀夫幹事長の講演のほか、北海道第1区から第12区の各議員、総支部長による決意表明が行われた。
冒頭、民主党北海道代表の鉢呂吉雄衆院議員は、会場に集ったあふれんばかり聴衆に対し感謝の意を示したうえで、政権交代により官僚主導の政治から国民主導の政治を実現すると挨拶。「厳しい状況を乗り切っていくために解散・総選挙に向けて総力をあげていきたい」と述べた。
鳩山由紀夫幹事長の講演(下記関連記事参照)に続いては、北海道第1区から第12区の各議員、総支部長が登壇。よこみち孝弘衆院議員(第1区総支部長)は、政治家にとって今一番大切なことは国民の政治不信を解消することだと表明。「どうせ政治は変わらない」といった冷めた声が広がらないようにすること、そのためには国民が求めていること、仕事、働く場所、安心のできるセーフティネットを強化することが重要だと主張した。
三井わきお衆院議員(第2区総支部長)は、雇用保険、介護報酬問題における国会での取り組みを報告。そのうえで、現在の政治的、社会的、経済的問題を解決するためには政権交代が必要だという国民の声に応えられるよう頑張っていくと意気込みを語った。
荒井さとし第3区総支部長は、「郵政民営化は小泉政権の負の遺産であり、この負の遺産遺産は新しい政権でなければ改善できない」と指摘。50年間続いた自民党政治を打破し、政権交代するためには革命的な決意が必要だとし、「自民党からの攻撃を跳ね除け新しい政治をつくろう」と呼びかけた。
はちろ吉雄衆院議員(第4区総支部長)は、農協、漁協から今回初めて推薦をいただいた」と紹介。先般、小樽の積丹に鰊、銀鱗が戻ってきたことに触れ、「民主党の第一次産業の就業者の所得補償制度が実現すれば北海道の農業や海が蘇る。50年ぶりに鰊が帰ったように民主党で政治を蘇らせていきたい」と政権交代に懸ける思いを述べた。
小林ちよみ第5区総支部長は、後期高齢者医療制度が始まって約一年、この制度の一番の問題は、「後期高齢者」があきらめの言葉として日常的に使われるようになったことだと批判。若い世代が将来に希望、展望を抱けるためにも、高齢者の方々が安心して歳を重ねられる社会にしていきたいと決意を表した。
ささき隆博衆院議員(第6区総支部長)は、「自分の家族や隣のおじさんやおばさん、自分のふるさとを幸せにできなければ政治ではないと思っている。その意味で、現場、生活、ふるさとを政治信条としてやってきた。新しい日本を北海道から作っていくために全力で頑張っていく」と語った。
おおさか誠二衆院議員(第8区総支部長)は、「本当の意味で道民の目線で市町村の立場に立った国政を実現する。鉢呂代議士、金田誠一衆院議員からバトンをしっかり受け継ぐとともに、「さすが逢坂誠二だという政治を実現していきたい。北海道8区、破竹(はちく)の勢いで頑張ります」と決意表明した。
はとやま由紀夫幹事長(第9区総支部長)は、「弱肉強食から友愛の社会をつくるために頑張る」と力を込め、残りの時間は鈴木宗男衆院議員に譲るとして笑いを誘った。
小平忠正衆院議員(第10区総支部長)は、一極集中で格差が増長、このままではこの国の再生はないと危機感を示し、日本の再生のためには官僚主導を脱し国民本位の政治をつくることだと強調。国民の皆さんの期待に応えられるよう全力を尽くすので力強いご支援をと挨拶した。
石川ともひろ衆院議員(第11区総支部長)はまず、多くの党員・党友・サポーターの皆さんにご心配をおかけしたと謝罪。そのうえで、小沢一郎代表の秘書として常に一生懸命、誠実にひたむきに仕事をしてきたと述べるとともに、2007年の繰上げ当選以降は議員として「地域が元気にならければ国全体は元気にならない。そのために1次産業を含む農林水産業や、地域に若者が戻り、人生設計を立てられる社会の実現に向け取り組んできた」と挨拶。「今回大きな試練待ち続けているが、私自身何らやましいことはありません」と力強く訴え、政権交代への決意を語った。
最後にマイクを握った新党大地の鈴木宗男衆院議員は、昨年11月7日に民主党と選挙協力で合意したと改めて報告。その理由はただ一点、弱肉強食、東京中心のものさし、官僚政治、一握りの金持ち優先といった小泉政権以来の自民党政治を打破するためだとして、政権交代により政治を転換する必要性を訴えた。また、西松建設の違法献金問題にも言及し、何故、この時期にという疑問に始まり、おかしな流れを感じていると指摘。大きな権力による世論流動を警戒、冷静に見てほしいと求めた。
なお、仲野ひろ子衆院議員(第7区総支部長)、松木けんこう衆院議員(第12区総支部長)は所用のため欠席した。
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